中小企業白書解説

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 あまり、これを書くと、中小企業診断し受験生向けの市販の教科書が売れなくなるかな(笑)?

 では、「第一部 最近の中小企業の動向」を何回かに分けて解説します。
 日本経済は、2008年9月の大手投資銀行リーマンブラザーズが破綻した、俗にいう「リーマン・ショック」後の景気後退から、2009年春以降、少し持ち直しの動きが見られていました。その後、2010年夏頃から、先行きへの不安が生じ、秋には景気が足踏み状態になりました。2011年には、その状態から少し脱しはじめたのですが、東日本大震災でそれが一気に崩れ去りました。

 さて、第1部 最近の中小企業の動向は「第1章 2010年度の中小企業動向」から始まっています。第1章は、第1節と第2節に分かれています。 第1節では、2010年度の日本の経済動向を総括しています。第2節では、その中での中小企業の動向を概観し、震災の影響・為替の変動・原油価格・食料価格等の高騰の影響をみています。

 まずは、わが国の景況感から。

2008年9月
 2007年夏以降、アメリカのサブプライム住宅ローン等の問題が、金融・資本市場に混乱をもたらし、2008年9月のリーマン・ショックを契機に世界経済は急速に悪化。

2009年3月 景気の谷
 日本経済は2007年10月を山に景気後退局面へ。2009年3月が景気の谷で、そのご拡張局面に移行した(2010年6月7日付内閣府発表の景気基準日付)

2009年春以降
 外需と政策効果に牽引され、2010年夏には、猛暑効果も加わり景気拡張。

2010年夏以降
 輸出の弱さが明確になり、急激な円高が企業マインドに影響を及ぼし、先行き不安感が生じた。秋には、猛暑効果の反動やエコカー補助金の終了の影響もあり景気は足踏み状態へ。

2010年末~2011年初め
 世界経済の復調を受けての輸出・生産の持ち直し、政策効果の終了の反動等により減少した自動車販売が底を打ち、足踏み状態から脱しつつあった。

2011年3月 東日本大震災
 建物や設備の損壊等の直接的な被害のみならず、原材料調達や商品配送の停滞、自粛ムード等による消費マインドの低下等により、広範な分野にわたって日本経済に打撃を与えた。

つづく

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このページは、宝徳 健が2011年7月23日 10:10に書いたブログ記事です。

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