中小企業支援策 その9

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 予算が次に高いのが、戦略的中心市街地商業等活性化支援事業です。予算規模28.8億円。商店街対策です。これに他の商店街対策である「中小商業活力向上事業(20億円)」と「全国商店街振興組合連合会補助事業(2億円)」を食わると、商店街対策だけで、実に50.8億円の予算配分になっています。

【中小企業診断士受験生の皆さんへ】
 このシリーズは絶対に読んでくださいね。予算規模から中小企業施策を絞り込んでいくのは、受験上大切なテクニックです。
 数年前は、いくら国が予算を投じても、商店街は活性化しませんでした。でも、最近は、民間の活力で、様々な商店街が活性化し始めています。山形県鶴岡市からスタートし全国に広がった、100円商店街や、街コン(商店街で合コンをする)などなど、面白い催し物がいっぱい。

 戦略的中心市街地商業等活性化事業は、根拠法が中心市街地活性化法です。その法律の認定を受けた基本計画に記載のある商業活性化のための事業に対し、必要な経費を一部補助(補助率2/3、1/2)するものです。目的は、「都市機能の市街地集約」「中心市街地のにぎわい回復」です。

 中小商業活力向上事業は、集客力向上または売り上げ増加の効果のある商店街活性化を図る事業に対して支援するものです。根拠法は、やはり、中心市街地活性化法です。

 全国商店街振興組合連合会補助事業は、全国商店街振興組合連合会への補助を通じて、商店街活性化施策等の復旧・啓蒙を行うとともに、コミュニティ活動の実践や商店街関係者の人材育成を促し、商店街を活性化させることを目的としています。あまり意味がない施策だと私は思います。

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このページは、宝徳 健が2011年11月 9日 08:55に書いたブログ記事です。

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