グローバリゼーションの逆説(12月5日の日誌)

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 経済学にグローバリゼーションの逆説というのがあるそうです。
 その定理は、①為替レートの安定、②自由な国際取引、③独立した金融政策の3つの政策目標のうち、同時に達成できるのは2つしかないというものです。

 ユーロのように単一通貨を導入すると、導入間の為替レートは固定化されてしまいます。つまり、①が達成できます。EUは、加盟国間の資本・労働・土地という生産要素の移動は原則自由です。つまり、②が達成できています。でも、金融政策がユーロ圏で一つになれば、各国はそれぞれんお事情によって金融政策を変更することはできません。すると欧州中央銀行の決定する一つに金融政策は、強い国の声で支配されてしまいます。財政面でも赤字幅の限度が決められているので、それを破るような財政出動もできません。つまり、国家の重要な徴税政策がとれないことになります。

 なので、不況に見舞われた国とそうでない国との間に緊張が高まります。国家間の衝突となります。財政政策と金融政策がEU加盟の一国では意味をなさないことになります。

 TPPで、自由な国際取引を、もし、達成したとしましょう。そうすると①もしくは②の政策をある国がとったとしたら、どちらかはできなくなることを意味します。

 もし、国家から徴税機能が亡くなったらどうなるか。歳入が極端に不足してきます。ギリシャでは、高額所得者の納税が異常に低いそうです。ギリシャでは売り手は領収書を出すことを嫌うそうです。本来なら買い手にまわる領収書が束になって闇に流れ、富裕層が言い値で買い取ってくれるそうです。

 何を言いたいか。3つの政策のうち、1つが取れなくなると、国は大変なことになるということです。メディアは、ギリシャの債務超過を盛んに書き、日本と重ね合わせます。まったく、論点が違います。ギリシャの債務超過は、結果でしかありません。また、ギリシャ人は働かないからといいます。500万人近いギリシャの労働力は、OECDの中では韓国に次いで労働時間が長いそうです。金持ちが税金を納めなかった結果、こうなったのが真実です。

 政治・財政政策・金融政策・・・。これらを奪うのがTPPです。論議する値もありません。アメリカが自国の都合で、自分たちのルールを安全保障を盾に、他国へ押し付けているだけです。

 そんなことよりも、日本は、デフレギャップを解消することの方が大切です。世界で唯一、自国民の力でデフレギャップを解消できるのは日本だけです。

【12月5日の食事】
朝ごはん:駅弁
昼ごはん:うな丼
夜ごはん:駅弁:新宮駅で売っている「熊野弁当」は抜群においしかった。

【ルーティン】 

①私は毎朝、朝のおつとめをします(皇居遥拝、宗像大社遥拝、神棚拝礼):○4/5
②私は毎朝、3つの唱和をします(般若心経、教育勅語、大祓詞):○4/5
③私は毎朝、新しい暗唱を少しずつします(今は、大学と終戦の詔書を完璧に覚える):×3/5
④私は毎朝、定期クライアント先にメールします:○4/5
⑤私は毎日、手紙を1通以上書きます:○3/5
⑥私は毎日、本を5分以上読みます:○5/5
⑦私は毎日、ブログを2個以上書きます:○4/5
⑧私は毎日、仕事の書き出しをチェックします:○5/5
⑨私は毎日、予定の確認と手帳の消しこみをします:○5/5
⑩私は毎晩、三省します:○5/5
⑪私は毎日、和歌を一首以上詠みます:×4/5
⑫私は毎朝、仕事の夢を声を出して読みます:×4/5
(48/60 80.0%)

【毎月やること】
 手紙 150通以上 46
 読書 10冊以上 1冊
 新規提案 10個以上 3
 新ビジネスモデルづくり10個以上 0
 士魂商才:12月号
 ※一日出かける日は、を1つ、半日出かける日は、2つ、一日事務所にいる日は3つ以上の未決懸案事項をやります。:1個です。

【毎週やること】
 週計画・週検証(毎週土曜日近辺にやります)
12月1日:○

【期日目標をふたつ】
年内に、「活学講座 安岡正篤著 致知出版社」を10回読みます。
年内に、「誰にでも仕える民事信託」を10回読みます。

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このページは、宝徳 健が2011年12月 6日 03:13に書いたブログ記事です。

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