不安との付き合い方

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 不安がどこから来るか、という原因の一つの「親の影響」を見ています。前回の続きです。
【親子逆転】
 この場合の母親は、自分の子供に親の役割をさせることが多々あります。子供に自分の悩みを話し、なぐさめてもらおうとします。この役割の逆転は、のちに子供が心配性になる原因になります。とくに、他人の考えや気持ちばかりを気にするようになります。このような環境で育った子供は、自分が母親の役割をさせられたことによって、誰も自分を守ってくれないような気がし、心配性になっていきます。
 これが慢性的になると、人間関係に関して不安を覚えるようになります。相手に対しての思いやりが足りないのではないか、ということを非常に気にします。他人の期待を裏切ることを恐れ、人が自分に腹を立てたり、誰かが不幸だったりしていないかを心配します。

【両親が感情をはねつける】
 子供が感情的になったとき、両親が迷惑そうにしたり、子供がつらい気持ちや不愉快な気持ちを訴えても、単なるわがままとしか受け取らなかったりした場合、その子は将来、不安を感じやすくなります。つまり、自分は感情的になってはいけないのではないか、誰も自分を助けてくれないのではないか、という不安を持つわけです。

 両親が与える影響はあとふたつあります。つづく。

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このページは、宝徳 健が2012年1月12日 05:37に書いたブログ記事です。

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