不安との付き合い方

| コメント(0) | トラックバック(0)
 このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納されています。

 このシリーズは「論理療法」という心理学に基づいて書いています。論理療法 は、しっかりとやれば自分を変えることができます。でも、いきなり「変える手法」から取り組んで失敗するケースが多々あります。だから、この「不安」とい うものの正体が何かということをじっくりと書いています。

 「不安に対する最悪な対応」の「まったく効果のない12の方法」の第3番目の方法のつづきです。

 
 人は、自分が恐れていることに関する情報を集めるとき、その危険性を判断しようとします。「それが起こる可能性はどのくらいなんだろう」と。でも、心配性の人は、危険性を過大評価してしまいます。

 やっかいなのが、危険性を過大評価する人は、情報を集めるうちに、その情報に対して客観的にはいられなくなることです。

 まるで自分がその危険性にさらされている当事者のように考えます。でも、「予想されたとおりの結果にならない確率はどのくらいなのか?」という最も重要な情報は収集しようとしません。

 ある女性は、インターネットを使って、珍しい感染症や発見されにくい病気のことを一生懸命調べていました。調べているうちに、息切れや体の痛みが自分にも当てはまると思え、1万人に1人しか感染しないその病気に自分がかかっているに違いないと考えます。

 情報は間違った方向に進むことがあります。問題は、その情報は「典型的」と言えるかどうかです。大切なのは「この情報が示す内容は、おおむね事実といえるのか。または、自分の状況を正確に反映しているのか」と自分に問いかけることです。

 では、次は、心配性の人は何度も何度もチェックする。です。つづく。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/3359

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2012年3月 1日 07:44に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「うるう年 その3(2月29日の日誌)」です。

次のブログ記事は「卒業式か~」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。