和歌

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 正岡子規の「歌よみに与ふる書」を現代語訳しています。「八(や)たび歌よみに与ふる書」のつづきです。
「晴れを祈る歌に
時により すぐれば民の なげきなり 八大竜王 雨やめたまへ
というものがある。おそらくは世人の好まざる歌ではないかと思うけれど、私は、この歌は好きで好きでたまらない歌である。このように勢い強い恐ろしい歌は、ふたつとないであろう。八大竜王を叱咤するところ、竜王もひれ伏す勢いが目に浮かぶようである。八大竜王と八字の漢字を用いているところ、雨やめたまへと四三の調子を調えたところなど、すべてこの歌の勢いを強めているところである。最初の三句はきわめてへたくそであるが、その一直線に断言しているところが、へたくそさが、かえって、うそ偽りのないことをあらわしている」

 では、拙首です。

寒暖の いったりきたりに 雨や雪 こと成す前の 行ひに似る

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このページは、宝徳 健が2012年3月 2日 05:22に書いたブログ記事です。

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