不安との付き合い方

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 このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納されています。

 このシリーズは「論理療法」という心理学に基づいて書いています。論理療法 は、しっかりとやれば自分を変えることができます。でも、いきなり「変える手法」から取り組んで失敗するケースが多々あります。だから、この「不安」とい うものの正体が何かということをじっくりと書いています。

 「不安に対する最悪な対応」の「まったく効果のない12の方法」の、今日から第5番目と6番目の方法です。
 5番目の方法は、アルコールや食べることで、気を紛らわせることです。現実逃避ですね。これは、詳しく解説しなくてもいいでしょう。

 6番目の方法は、「過剰な準備をする」です。

 コンサルタントにもよくいます。大企業の上司にもたくさんいますね。

 講演会や上司へのプレゼンがあるとします。うまく話せるかどうか、すべての質問に答えられるかどうか心配をします。自分は有能だと思うし、その分野に関する専門知識も十分あるとわかっていはいますが、だんだん不安になってきます。必要な資料はすべて読んだけれど、すべてを知っているのかと言われると自信がない。だから、今しなければならいのは、一語一句原稿を書くことだと考えます。講演会でそれをやられたら、聴衆は面白くなくてたまったものじゃありませんし、大企業の会議では、おそらく、その人の上司は、何も聞いていないでしょう。

 聴衆や上司に受け入れられなかったとします。すると、次は、何度も予行演習をします。

 完全に準備することなど不可能です。準備を重ねても効果はありません。むしろ準備をし過ぎることで、完璧でなければならないという思いに拍車がかかります。心配性の人がやってはいけないことです。

 でも、こういう人が、大企業の上司になると、部下はたまったもんじゃありませんね。生産性が大幅に低下します。

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このページは、宝徳 健が2012年3月 5日 07:47に書いたブログ記事です。

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