不安との付き合い方

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 かつて東洋(特にというか、ほとんど日本)には心理学など必要ありませんでした。今はやりの「心のケア」などという馬鹿げた表現も必要ありませんでした。 上から下まで、みんな四書五経を読んでいたからです。

 でも、不埒な日教組による過った戦後教育を受けてきた私たちの心にはそういう素養がありません。だから、四書五経を知らないアングロサクソンが作った心理学で自分の心を修正することが求められるときがあります。まあ、読み物として面白いですから。

 その中でも、私は論理療法が一番好きです。自分の頭と心にある「凝り固まった、非合理的信念(イラショナル・ビリーフ)」を開放すれば人間は成長するということなのですから。

 さて、
☆不安になりすぎていないか
☆自分の人生のどの分野に不安を感じるか
☆自分の抱えている不安をどう思うか
☆不確実な状態を許容することができるか
☆自分の性格と不安との関連は何か

について、それぞれのテストを開始したのでしたね。まず、一番最初の「不安になりすぎていないか」というテスト、ペンシルバニア州立大学のトム・ボルコヴィッツ教授らは、「不安に関する質問表(PSWQ)」を前回掲載しました。どうでしたか? 今回の内容を参考に点数をつけてください。では、前回のテストを解説します。
【計算方法と解説】
①Rのマークがあるものはリバース・スコアです。点数を逆に数えてください。たとえば1(まったく当てはまらない)を選んだら、点数は5点になります。2を選んだら4点、4を選んだら2点、5を選んだら1点となります。3を選んだ場合は変わりません。

②Rの項目の点数が逆になっていることを確かめ合計を算出します。

③結果は以下のとおり判断します
1)65点以上       慢性的に不安を抱える人
2)52点以上       不安になりやすい人
3)30-52点      不安にさいなまれる可能性が十分ある人
4)30点未満        心配性ではない人

 では、このPSWQテストによって、点数が高くなった人は、自分の人生のどの分野が不安の主な原因なのかを知りたくなるでしょう。それが次のテストです。つづく。

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このページは、宝徳 健が2012年3月17日 02:50に書いたブログ記事です。

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