どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 亡き母に似た帝が寵愛する女性 藤壺への恋慕の思いは実現せず、前皇太子の未亡人 六条の御息所(みやすどころ)との恋も御息所の気位の高さに安らぎを得ることができない光源氏です。

 そんなとき、夕顔を渡したくれた女性に出会いました。
 光源氏は、五条の夕顔の宿の女の優しさにすっかり魅せられてしまいます。その女との逢瀬(おうせ)に情熱を傾けます(結局できちゃったのですね:汗)。

 光源氏は自分の身分をひた隠しに隠します。女(もう夕顔と呼びましょう)も素性を明かしません。雨夜の品定めによると、下の下の品に入る女の宿ですが、光源氏は癒されます。

 夕顔の方も、隣家にゆかりがある人なのだろうなあ、と思いながら、高貴な雰囲気のこの人はいったい誰なのだろうかと思います。あるとき、人をして、後をつけさせたのですがうまくかわされてしまいました。

 光源氏の方も、空蝉のこともあるので、夕顔が身を隠してしまうのではないかと心配でなりません。

 ある日、光源氏は、夕顔を連れて、人目のない屋敷で過ごします。心ゆくまで夕顔と語らい、戯れて暮らしました。そうして、無邪気でおっとりとした夕顔に比べて、気位の高い六条の御息所の息も詰まるほどの重苦しさを思い出してしまいました。

 さて、悲しい事件が起きます。女の嫉妬とは恐ろしい。 つづく。

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このページは、宝徳 健が2012年9月14日 06:16に書いたブログ記事です。

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