こんな研修ができるのですね

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 さあ、今日からブログ復活です。ブログを続けて書こうと思うと、常に、何を書こうかという頭を持っておく必要があります。通常の仕事ぐらいならそういう頭をキープすることが出来るのですが、脳にショックを受けると、こういう頭が働かなくなります。東北地方・太平洋沖地震の時もそうでしたが、一時的に「表現脳」というものが働かくなりました。

 そういう意味では、常に瞑想し自分をリセットをすることがいかに大切かがわかります。

 さて、一昨日、IKさんの会社で、マネジャーの皆さんと一緒に素晴らしい研修が実現しました。

 こういうことができるのですね。
 研修というのは、講師役がどれほど高度な理論や手法を持っていても、受講してもらう人の心がまっすぐ、そして、力強くなければ成功しません。

 時間を少し戻しますが、昨年末から、5月に毎年行う、マネジャー合宿の案を検討し始めました。IKさんの会社は、とにかく、IKさんHYM部長と私で、物事をじっくりじっくり練っていきます。初めて取り組むことなど、検討に1年以上かかることもあります(目標スケジュールは立てるが)。

 でも、その1年かかったことは、次に同じことを実行する場合は、本当に短期間で検討することができます。つまり、1年かけて検討するため、(いろいろな泣きたくなるような:笑)話し合いとプランの書換えが続くのですが、その検討の中で、三人の頭が「中(あた)る」のです。だから、同じ思考になることが出来て、次に検討する際は、とても短くて済みます(中るについては次の日誌で申し上げます)。

 昨年末から検討し始めた合宿もずいぶん短くなってきてはいるのですが、今年の5月に行った合宿については、IKさんが、とんでもないテーマを私に投げてきました(IKさんとくいの『無茶ぶり』)。

 その時点では、ぼんやりイメージはわきます。出来たらいいなあとも思います。しかし、いったいどうやって切り口を見つけたらよいのかは、皆目見当もつきません。何度も何度も検討してプランを作り、そのプランに対して「イメージが合わない」と言われた都度、私の心は折れそうになります(笑)。結局5月の連休明けまでかかりました(僕の連休を返せ:笑)。

 そして、5月の合宿、一昨日のフォローミニ合宿(研修)を実施しました。

 具体的には、論理療法という心理学を用いた目標達成の方法です(マネジャーの皆さんには論理療法という言葉は使っていません)。

 これまで、論理療法を用いて、個人の活性化はやったことはありますが(もともと論理療法とはそういう性質です)、それを企業の業績に結び付けたことなどやったことがありませんし、おそらく、日本でも、ほとんどないことでしょう。

 一昨日、終わったあと、「へーーー、こんな研修が出来るんだ」と感動で涙が出そうになりました。

 どの企業でも出来るものではありません。IKさんの会社は、この数年、積み上げて積み上げて人を作ってきました。いろいろなテーマの研修をやってきました(それも上滑りな内容ではなく)。

 マナジャーさん、本人たちは気づいていないかもしれませんが、人間的・組織的な成長は、目を見張るものがあります。今回の研修は「本当にこの内容でいいのだろうか」とギリギリまで迷いました。普段いろいろなところで実施している研修とは比べ物にならないぐらい、プレッシャーがありました。

 始めてみると、全員、きちんとスタートラインに並びます。受け止めようとします。いいんです、充分理解が出来なくても。特に今回の研修など、おそらく大企業の幹部でも受け止められないかもしれません。研修をやりながら「すごいなあ、すごいなあ」と思いました。

 これが積み上げた結果です。

 明徳と玄徳という言葉があります。明徳とは、花や実を咲かせる顕在的なものです。元徳とは、明徳を明らかにするために、コツコツと根を張る行いです。通常、企業は、「今の業績」が欲しいため(もちろん、これは絶対的に大切です)、明徳ばかり追求する傾向にあります。

 しかし、根を張らなければ、いずれ養分が枯渇して見も花もならなくなります。私がサラリーマン時代にいた業界では、私が新入社員のときに、その業界ではかなり有名な花形企業がいくつかありました。今、その会社はひとつも存在しません。玄徳を養っていないからです。

 この数年、業績を追求しながら、同時にこの玄徳を養ってきたこの会社の素晴らしさ。

 「自分取扱い説明書」といのを最後に作ってもらったのですが、初めての論理療法の研修ですから、「今回は半分書いてもらえればいいかな」と思っていましたが、全員、最後まで書いてくれました。

 感動で震えました。すごいや。

 マネジャーの皆様に心から感謝します。一緒に検討していただいたHYM部長に感謝します。そして、無茶ぶりをしていただいたIKさんに心から感謝します。あの無茶ぶりがなかったら、こんなに素晴らしい研修は出来ませんでしたものね(皮肉じゃないですよ。本心です:笑)。

玄徳を 重ね重ねて 明徳が 明らかになる 時訪れる

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このページは、宝徳 健が2012年11月10日 06:19に書いたブログ記事です。

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