どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 光源氏が須磨・明石から京へ戻りました。
 二条の院(光源氏の宮中での住まい)では、紫の上が、たまらなく素敵な女性に成長しています。すっかり大人びて貫録も備わり、多すぎた髪の毛が少し薄らいでいます。それがまた、かえってなまめかしい風情を添えています。

 光源氏は、もとの位に復帰しました。員外の権大納言におも任ぜられました。帝はそれ以来、光源氏にすっかり政のことを相談するようになりました。

 さあ、「明石」の章から「澪標(みおつくし)」の章に入ります。

 今日に帰った年の十月、光源氏は亡き父である前帝のために供養をします。光源氏は二十八歳になっていました。人々は、昔のように光源氏を慕ってきます。太后(おおきさき)は、それが面白くなくてしかがたありません。

 さて、帝は、譲位を決意されます。でも、御子のない朧月夜があわれでなりません。子を産めない女は、さびしい余生を送るからです。帝はそれが気になり、光源氏にしきりに愚痴を言ったりします。j
 
 翌年二月、東宮(皇太子のこと)の御元服に引き続いて、譲位が行われました。 つづく

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このページは、宝徳 健が2012年11月27日 15:27に書いたブログ記事です。

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