どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 権勢が再びめぐってきた光源氏です。

 ある秋の日に、光源氏は住吉大社に参詣しました。

※住吉大社



西暦211年に神功皇后が鎮斎された神社です。日本書紀にも出てきます。航海の神様として今でもたくさんの参詣者を集めています。源氏物語にもたくさんの記述が出てきます。詳細はまた詳しく。

 そこに明石の君もちょうど参詣に来ていたのです。でも、あまりに立派な光源氏の行列に気後れしてしまい、そこから逃げ去るように難波の方に行ってしまいました。それを光源氏の腹心が見つけ、光源氏に報告しました。光源氏は、これをあわれに思い、文を遣って慰めました。

 光源氏は明石の君にしきりに状況を奨めます。明石の君は、身分の違いを思うと京へ上った後の生活が幸福とはどうしても思えず、思慮深い明石の君は思い乱れます。明石の入道も決心がつきかねています。

 ところで、六条の御息所を覚えていますか? 前々々皇太子の未亡人です。光源氏とできていますが、光源氏の女性関係の多さと自分への冷たい付き合い方に怒って、娘が斎宮となって伊勢に降ったときに、一緒に伊勢についていきました。帝の御代が代わったので、伊勢の斎宮も変わります。六条の御息所が、娘と一緒に京へ帰ってきました。以前の住まいに手を入れて、ふたたび昔のような優雅な生活を始めましたが、旅疲れのせいか、六条の御息所は体を壊してしまいます。「これは長く、神域から遠ざかっていたのでは」と思い、六条の御息所はなんと剃髪して出家してしまいました。びっくりした光源氏は六条の御息所を訪ねます。

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このページは、宝徳 健が2012年12月 3日 20:04に書いたブログ記事です。

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