白菜

　朝刊太郎と言うんだぜ
　新聞配ってもう三月
　雨や～、嵐にゃ～　慣れたけど～
　やっぱり夜明けは　眠たいな～♪

　新聞少年の歌ですね。懐かしい～。私は夜明けの眠たさは大丈夫だったのですが、犬の放し飼いが一番嫌でした。特に街のやくざの親分の家が、配達区域だったので、庭には放し飼いの犬がいっぱい（涙）。恐かった～。親分の娘さんが、姉の友達だったので、僕が配達する時間帯だけは、つないでくれるように頼みました。効果てきめん！それ以外にも、当時は、野良犬がたくさんいました（そういえば、最近少なくなりましたね）。何度犬と格闘したか。　それと、治安の悪い街でした。　バーのお姉さんたちが、夜遅く帰ってきて、下着を洗って、玄関の所に干しています。ドキドキしながら新聞を配りました。

　新聞配達で初めてお給料をいただきました。6,700円。そのお金でラジオを買いました。スイッチをひねると、そこから流れてきた音楽が、カーペンターズのイエスタディ・ワンスモアでした。「アメリカ人とはこんなにきれいな歌を歌うのか」と感動したのを覚えています。

　たまに、新聞を配りながら、私より前に牛乳配達の人が配った牛乳を飲んだこともありました（反省：犯罪やん）。ごめんなさい！！！ごめんなさい！！！

　牛乳配達は、新聞配達をするのなら、同じ区域を配ったどうだろうかと思い、友だちのＡ君の親が牛乳配達店をやっていたので、お願いしました。新聞は配ったらなくなりますが、牛乳は空き瓶の回収をするので、行も帰りも、重たい重たい。新聞を配りながら牛乳を飲んだことを（3年間で2回ぐらいです）、猛省しました。ごめんなさい！！！　ごめんなさい！！！

　道路工事は、親方のピンハネ実態を知りました。社会勉強です。

　八百屋も友達の親の店です。野菜の名前をたくさん覚えました。これは冬休みにやりました。ミカン箱と白菜が重たかった。

　今は、七十二候　小雪　次候です。白菜のおいしい時期ですね。昔のバイトのことを思い出しながら、季節を思い出しました。鍋に白菜を入れて食べたい季節ですね。