どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 光源氏は六条の御息所を見舞います。
 六条の御息所はすっかり衰弱していました。そして、光源氏に言いました。私にもしものことがあったら、前(さき)の伊勢神宮斎宮であった娘のことをよろしく頼みます、と。でも、絶対に手を出さないでくれ、とも。

 光源氏は六条の御息所の横で、添い寝している娘を見て、その素晴らしさに目を見張ります。あぶないあぶない。

 六条の御息所は、光源氏にそう遺言したことに安心したのか、数日後に亡くなりました。光源氏は、遺された姫を何くれとなく、世話をして、やがては新しい帝の后にしようと考えます。

 上皇になっている前の帝は、その娘の美しさを知っているので、自分の下に宮仕えさせたいと思っています。どうしようかと悩んだ光源氏はそのことを藤壺に相談します。藤壺は、今の帝の母です。そして、今の帝の本当の父は光源氏です。

 藤壺は、すでに宮中に入っている太政大臣の孫娘がまことに美しく、数え年十一歳の帝は年の同じぐらいの女性をよい遊び相手にしているが、あまりにあどけなさすぎて他愛がない。年上の世話役が欲しいと光源氏に言いました。藤壺と意見が合った光源氏は、帝よりも十以上も年上の、六条の御息所の娘を入内させました。 つづく。

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このページは、宝徳 健が2012年12月 5日 05:47に書いたブログ記事です。

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