メディアと官僚と政治家とアメリカに騙されない経済学

　しかしながらこんな不埒なプログラムをいつまでも続けている訳にはいきません。「アメリカは今後どうするんだろう？」とずっと思っていました。

　そこに出てきたのがシェール・オイルです。このシェール・オイルを使ってまた世界のお金をかき集めるでしょう。そして、またバブル誘発、ドル安誘導・・・。

　この時がアメリカ経済終焉の時です。シェール・オイルがなかったら、米国クラッシュはこの3～5年以内に起こっていたでしょう。シェール・オイルがアメリカを救いましたが、アメリカの金融主義体質を考えたら、これもそう長くは続かないでしょう。

　いったいアメリカはどうするんだろう？　この答えを出しているのが、岩本沙弓さんです。素晴らしいエコノミストです。アメリカは、部分金本位制に移行するとおっしゃっています。アメリカは金本位制を捨てても、ずっと金保有高は圧倒的に世界一を維持してきましｈた。いつかこの時が来たときの備えなのでしょう。

　金を売って借金を減らすのではなく、他国のお金を吸い上げて借金を棒引きにしています。金は絶対に売りませんでした。

　部分金本位制にして、ドル高誘導を行うという最終手段がアメリカに残されているそうです。なるほどね。岩本さんは、この時期を2030年と読んでいます。

　では、次回からユーロに話を移します。