廟算 2(三月三日の日誌)

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 この日誌は右のカテゴリー「ひよこクラブ」「古典」に格納しています。

 明日の朝ブログが書けないので、今、明日の分を書いています。

 孫子の兵法の「廟算」です。

 私は東郷平八郎も秋山真之も大好きです。しかし、事実は事実で知るという姿勢は崩したくありません。まずは東郷平八郎から。
 日露戦争の日本海海戦で、日ロ両軍の艦隊がぶつかります。バルチック艦隊の旗艦スワロフに乗っているのは司令長官のロジェストウェンスキーです。スワロフの舵に日本の砲弾が当たりました。スワロフは迷走します。

 海戦の難しいところは、味方の被害はよくわかりますが、敵の被害がわかりません。連合艦隊司令長官の東郷平八郎は、「スワロフは日本の第一艦隊をすり抜けて、ウラジオストックへ行こうとしている」と判断しました。とにかく、一隻でもウラジオストックに逃げ込まれると日本の海は危険にさらされ安心して輸送ができなくなります。東郷平八郎がそう思ったのも無理はありません。

 東郷は左へ回れと命じます。

 ところが、第二艦隊の参謀長藤井較一(この人はすこぶる優秀です)が東郷の判断を無視して「違う!方向転換ではなく、あれは迷走しているのだ」と叫び、第二艦隊司令長官上村彦之丞に「わが軍は直行すべきです」と訴えます。上村は「わかった」と答えてそのまままっすぐスワロフへ突っ込んでいきました。

 この判断は命がけです。もし間違っていたら軍法会議です。

 東郷平八郎の第一艦隊は大きく北へ向かっています。軍艦はいったん方向を転換すればすぐにもとに戻すことはできません。

 第二艦隊の判断のおかげでスワロフは沈没し、連合艦隊は大勝利をおさめます。

 このことは司馬遼太郎の坂の上の雲には書かれていません。司馬さんの見落としです。若いころ、あれほどむさぼり読んだ、司馬遼太郎、山崎豊子、松本清張も、真実を知ると・・・。まあ、松本清張が共産主義者だということは著作を読めばすぐにわかりますが、司馬遼太郎と山崎豊子は真実を知ったときは少なからずショックがありました。

 話を戻します。真実を知れば日本海海戦を制したのは藤井較一と上村彦之丞ということになりますが、この二人は懸賞されません。二人を検証すれば東郷平八郎が間違っていたことを天下に広めることになるからです。藤井は中将止まり、上村も大将止まりでした(元帥になれなかった)。功績を消されてしまいます。東郷平八郎の名前だけが残りました。

 このあたりから日本の軍隊が官僚的になりおかしくなりました。大東亜戦争の敗因につながっていきます。

 そろばんを正確にはじいた人が報われなくなってきました。孫子の兵法が無視され始めたのですね。残念です。

 企業においても、正確にものを言うと煙たがられることが多々あります。「誰が正しいか」の組織となり、「何が正しいか」が無視されてしまいます。経営者は自社のがどちらなのかをしっかりと「観る」必要があります。「診る」必要があります。「視る」必要があります。「看る」必要があります。

【昨日の食事】 
朝ごはん:サンドイッチ
昼ごはん:カップヌードルとちらしずし
夜ごはん:家に帰ってお寿司

【平成二十五年個人方針】

1.テーマ
 陰を積む
  クライアントと仲間を陽に引き上げるために自らが陰を積む(易経の坤為地(こんいち)の心を知る)
(理由)
  自分の性格と行動は明らかに陽である。しかしながら、これまでの人生を検証すると、陽のみ、つまり易経の乾為天(けいいてん)の時は、必ず亢龍の時期を迎 えている。一方、陰陽うまく重ねあわされた時には、必ず人生における充実した期間を過ごしている。わが社の理念である「武士道」を実践・実現するために も、天命を果たすためにも、クライアントおよび仲間を陽に引き上げるためにも「陰」を徹底的に身に着けることが大切と判断した。本年は、陰の修業を行う。

2.実現すること
(1)年間定量目標の達成(事業・個人)
(2)年間定性目標の達成
(3)週間行動具体策の実行
(4)日間行動具体策の実行(ルーティン)

3.行動目標
  実行するための必須テーマ 夜2時の就寝または朝4時(遅くても)の起床
  目標達成のために絶対に必要な「自分を見つめなおす時間」「クライアント・仲間のことを考える時間」「ルーティン実行の時間」を創造するために、翌朝の業 務開始が早いときは夜2時までこれらを実行し、翌朝の業務開始が通常以降の時は朝4時に起きる。そのために酒量を昨年の3分の1にする。
 
4.具体的目標及び行動具体策
(1)年間目標
<事業定量目標>
①借入金の半分返済
②平成二十五年三月三十一日時点の未決事項「0」(三日前までに業務準備終了)
③ビジネスモデル50個以上作成  14個 残り36個
④新規提案100個以上 11個 残り89個
⑤売上目標(割愛) 詳細事業計画は1月末までに作成  ごめんなさいまだ出来ていません。
⑥出版2冊

<個人定量目標:年間>

①3600回の感謝の気持ちを具現化する(手紙を3600通:士魂商才・年賀状を含む)195通/3,405通
②200冊以上の読書 44冊/156冊 読んだ本はこの日誌の一番下に紹介しています
③ブログ730通以上 177通/553通
④体重10キログラム減  83.5㎏(これがスタート)→79.5㎏
⑤寺子屋12回以上 2回
⑥和歌365首以上  64首/301首
⑦士魂商才12冊 2冊

<個人定性目標>
①大学・終戦の詔勅の完全暗唱
②易経六十四掛の内容理解
③一カ月に3日の休日

(2)週間目標
①先週検証・次週計画:3月1日
②息子に手紙を書く:
③先週業務(とくにクライアント)の検証と方針立案:3月3日

(3)日間目標(ルーティン)
①私は毎朝、朝のおつとめをします(皇居遥拝、宗像大社遥拝、神拝礼)〇 3/3
②私は毎朝、三つの唱和をします(般若心経、教育勅語、大祓詞)〇 3/3
③私は毎朝、少しずつ新しい暗唱をします(今は大学と終戦の詔書を完璧に覚える)〇 3/3
④私は毎朝、三つの連携先について5分ずつ深く思考します 〇 3/3
⑤私は毎朝、一部分を順番に掃除します 〇 3/3
⑥私は毎日、新しいビジネスモデル構想を1つノートに書きだします(完成ではない) 〇 3/3
⑦私は毎日、未決管理表を詳細に読み込みます 〇 3/3
⑧私は毎日、全クライアントのことを3分以上考えます 〇 3/3
⑨私は毎日、5年間の夢、1年間の夢を3分以上眺めます〇 3/3
⑩私は毎日、10分以上次の事業づくりの勉強をします 〇 3/3
(3/3 100.0%)

【行動規範:八戒】
いつも最悪の事態を想定せよ
そして、今日一日の最良の行動をとれ
自分のことばかりしゃべるな(ブログでは勘弁ね)
自分以外の人に強い興味を持て(ただし、必要以上に期待をかけるな、過去の出来事のこだわるな)
自分の馬鹿加減を常に思い出せ
人から受けた恩は忘れるな
人へ施した恩はすぐに忘れろ
小さな仕事こそ丁寧にやれ

<読んだ本>
コ レキヨの恋文、超訳・易経、プリンシプル、月刊致知二月号、白洲次郎 占領を背負った男、歴史街道2月号、精神論抜きの電力入門、知の愉しみ 知の力、歴 史に学ぶリーダーシップ、親子のための仏教入門、孤愁(サウダーデ)、絢爛たる悪玉、南洲翁遺訓を読む わが西郷隆盛論、ひととき2月号、三国志 人間通 になるための極意書に学ぶ、四書五経入門、WEDGE3月号、WILL3月号、WILL2010年10月号、子々孫々に語り継ぎたい日本の歴史、東京裁判 を裁判する、昭和史、ジョージ・ブッシュが日本を救った、偉人リンカーンは奴隷好き、オバマ大統領は黒人か、サダム・フセインは偉かった、孫子 勝つため に何をすべきか、十八史略 上 安岡正篤、月間致知三月号、一個人 仏教美術入門、サライ二月号 必見の美術展全ガイド、易と人生哲学、歴史通3月号、取 り戻せ、日本を。、皇室入門、できる人の生き方に学ぶ ヒルティ、ひととき三月号、一個人 イタリア・ルネサンス絵画入門、この世に恋して、新しい国へ、WiLL4月号、十八史略 下

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このページは、宝徳 健が2013年3月 3日 22:25に書いたブログ記事です。

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