国民主権は本当に正しいのか

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 平成二十五年四月三十日の産經新聞に載った、埼玉大学名誉教授 長谷川三千子先生の記事を紹介しています。

 ちょっと紹介の仕方を工夫しています。昨日は、最後の部分を紹介しました。今日は、中盤を紹介します。明日は、最初の部分を。つまり、お尻から紹介しています。
主権なき中で主権うたう矛盾

 同時に、連合国軍総司令部が日本政府に憲法案を(示しただけでなく)強制したこと。総司令部が厳しい検閲によって、そのことを一切日本国民に知らせなかったこと。そういう事実も全く語られていません。それに言及しているは自由社と育鵬社のみなのですが、この2社ですら、当時の日本は軍事占領下であって国家主権を奪われていた、という事実については、一言も語っていません。

 占領を解かれて半世紀以上もたっているのに、どうしてこんな風にすべての教科書が本当のことを避けているのでしょうか。それはもし日本国憲法の成立について本当のことを語ってしまうと、それにつづく話がすべてめちゃくちゃになってしまうからなのです。

 どの教科書も、日本国憲法の三大原則として「国民主権、平和主義、基本的人権」をあげています。その第一の「国民主権」とは、「国の政治のあり方を最終的に決める力(主権)が国民にあるということ」と説明されています。当然それは憲法を改正したり制定したりする力でもあるはずです。ところが、日本国憲法自体は「主権」が完全に奪い去られた状態で制定された―ということになると、まるで訳のわからない話になってしまいます。 つづく

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このページは、宝徳 健が2013年5月 2日 04:11に書いたブログ記事です。

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