一つの時代の終わり

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 ほんのたまにしか行かなかったのを悔いています。
 岐阜県岐阜市に、大好きな天ぷら屋さんがありました。名前は「つる天」です。

 おばあちゃんとお孫さんと、おばあちゃんの友だちがやっていました。岐阜高島屋の横です。

 数回しか行ったことはないのですが、この天ぷら好きの私が、我が國でも指折りと思えるほどおいしいお店です。カウンターで揚げたてを出してくれます。それに信じられないぐらい安い。二人で行ってお酒も飲んで、たっぷり食べて7千円もあればおつりが来ます。

 お昼ご飯はもっと安い。天丼なんて最高です。早めに行かないとお昼は満員で入れません。夜も入れないことが何度かありました。

 漬物もおいしかったな~。何よりおばあちゃんの笑顔が一番の御馳走でした。なのに・・・・・。

tsuruten130616.jpg

 が~~~~~ん~~~~~・・・・・・・・・・・・・・・。

 昨日、もう靴がボロボロになったので、いつもの店に買いにいきました。この靴やさんは、市価の半分ぐらいで良い靴が買えます。万年金欠病の私にはとても助かるお店です。親身に相談にも乗ってくれますし。
 
 「つる天が店を閉めている」という情報をもらっていた私は、近くにあるつる天に、真実を確かめに行きました。自分の目で見るまで信じることができません。教えてくれた人を信じることができないのではなく、あの名店がなくなるということが理解できなかったのです。そして、この貼り紙です。「長い間」ではなく「永い間」岐阜の人たちの胃袋をおばあちゃんの愛情と腕で満たしてくれました。感謝合掌。でも・・・。

!!!が~~~~~~~~~~~~~ん!!!

Image
営業していた頃のつる天

 どうしたのかなあ? おばあちゃんが、御病気にでもなられたのかなあ。悠々と余生を楽しんでくださっていれば良いのだけれど。

 あの味がもう食べられないと思うと、残念で、さびしくて、悲しくてなりません。一つの時代が幕を閉じました。

ひょいと出る 和紙に置かれる 天ぷらに こもる愛情 時代を超えて

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このページは、宝徳 健が2013年6月16日 04:12に書いたブログ記事です。

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