良い本が出来たなあ

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 致知出版社が、またまた素晴らしい本を出しました。「実語教」です。齋藤孝著です。

 これは、子を持つ親の必読の書です。子供と共に学ぶ最高の本です。
 言論の自由がことあるごとに叫ばれます。では、何をしゃべっても良いか? 違います。

 たくさん勉強して「誰が正しいのではなく、何が正しいか」を追求していく過程で、自分も他者もお互いに高めていくことを目的とするなら「言論の自由」は正しい。そして、我が國の場合「何が正しいか」という真理はもう定まっています。

 昨日のブログで紹介した「居酒屋コンフィデンス」に登場する政治家の方々は、みなさん「いい人」でした。でも、ほとんどが我が國の歴史や國体を知らないから、発言している内容がテレンコになっています。つまり「言論の自由」の範囲に入っていない発言をしています。

 例えば民主党の玄葉さんが、「穏健保守」という言葉を使っています。この言葉を使った瞬間にこの人が我が國の歴史を学んで来ていないことが明白です。「親米保守」とい言葉があります。あのでたらめがアメリカ、世界の中で我が國のことが最も嫌いなアメリカを慕う保守など、きちんと我が國を学んでいたら、ありえません。桜井よしこさんは保守ではありません。彼女の「日本の歴史力を磨け」という本を読みましたが、何を書いてあるかがさっぱりわかりません。近現代史の整理です。

 例えば、我が國で左翼はありえるか。こんなものは、きちんと我が國の真理を学んでいれば、答えなど不要です。我が國に右翼はありえるか。右翼とは別名「國家社会主義」と言います。北一輝などは明確にその名前を口にしていますし、岸信介だって、戦前はそうでした。これが我が國でありえるか?ありえません。学校の社会科で「悪」と学んだ治安維持法は、この左翼と右翼を取り締まる法律でした。左翼と右翼に國家を転覆させないための法律でした。何が悪いのだろうか?

 きちんと國体を学ばなければこういう議論はできません。

 福澤諭吉先生のご著書「学問のすすめ」があります。慶応塾を卒業しても学問のすすめも読まない人がたくさんいます。理念なき知識。「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」から始まります。天の下に人は平等だと。しかし、大切なのは次の言葉です。

 「されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきあり、富めるもあり、貴人のあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや」

 福澤先生はその理由を「『実語教』に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり」とおっしゃっています。

 そして、「一身独立して、一國独立す」「國を支えて、國を頼らず」と。

 今は、学ぶ努力をしない人が國にたかります。学ぶ努力をしない人が、向上ではなく、向下を求めます。学ぶ努力をしない人が、言論の自由などとのたまいます。学ばない人がいばっています。

 みてください「言論の自由」と叫んでいるのは、左翼でしょ?

 そんな大人にしないためにも、子供の内からこの「実語教」を読むことはとても大切なことです。我が國において、千年以上も続いているこの実語教です。江戸時代の寺子屋でも使われていました。千年続いたものを、平気でダメにする現代ですが、少しでも遺すことをしませんか?世界最古の國の國民なのですから。世界で唯一歴史が継続した國の國民なのですから。私たち現代國民が、國家破壊者にならないためにも。スマフォのゲームより何万倍も面白いですよ。

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このページは、宝徳 健が2013年7月 1日 02:36に書いたブログ記事です。

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