させていただく症候群

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 このブログでも士魂商才でも繰り返し述べてまいりました。もう、いい加減にしてほしい。

 「させていただく症候群」です。

 民主党野田政権時に野田首相が「為替介入をさせていただきました」と言いました。この人は、本当に言葉の使い方に誤りが多いのと、言葉が稚拙かつ幼稚です。古典の言葉もよく引用しますが、ほとんどすべての使い方が間違っています。聞いているこちらの方が恥ずかしくて顔が赤くなります。松下政経塾というのはいったい何を教えているのでしょうか?

 いったい誰に為替介入を「させていただいた」のでしょうか?自分で決断して「介入した」のでしょう!この表現は責任逃れと傲慢さが入り混じったものです(使ってよいシーンももちろんあるが、現代のように乱発されているのは異常)。

 芸能人が結婚する時「かねてより交際しておりました〇〇さんと結婚させていただくことになりましたので、ご報告させていただきます」

 私たちコンサルタントもあります。企業経営者に分析・診断結果等を報告する際「この数値は〇〇とさせていただきました」「ここの表現は〇〇とさせていただきました」。もう、聞いていて、背中がむずむずします。

 誰でしたっけ?高校生がプロ野球に入団する時。「本日、〇〇さんの方に入団させていただくことを伝えさせていただきました」。

 名前を忘れましたが、女性を二股かけていた俳優「▲▲さんとお別れさせていただきました。◇◇さんともお別れさせていただきました」。この男は、▲▲さんからビンタされていたそうです。芸能記者が尋ねると「僕もそれを受けさせていただきました」。

 お店の張り紙も「休業させていただきます」となっていることが多い。

 昨日もテレビで「今日は、こんなにたくさんの人が集まっていただいて・・・」とやっていました。この場面は使っていいのですが「たくさんの人が」ではなく「たくさんの人に」です。

 政治家もそうですね。「持ち帰らせていただいて、議論させていただいて」。こんな責任逃れの政治家がよい政治を行えるはずがありません。

やめてくれ~ 

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このページは、宝徳 健が2013年9月16日 02:52に書いたブログ記事です。

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