自字に落在

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 佐藤一斎先生の「言志四録」からです。

「君子は自ら慊(けん)し、小人は則ち自ら欺く。君子は自ら彊(つと)め、小人は則ち自ら棄つ。上達と下達とは一つの自字に落在す」
「徳のある君子は、常に自分の行為を見つめていて満足せずに努力するが、徳の無い小人は、自ら偽って自分の行為に満足する。君子は自ら励み努めて向上しようとするが、小人は自分を蔑ろにして、うまくいかないと自暴自棄になる。向上するか堕落するかは、ただ「自」のあり方次第ということになる」

 これは胸にグサッときますね。う~。

 SWさんにいただいた「言志四録」の本意は、葉隠の言葉も紹介されています。

「修行に於いては、これ迄成就ということはなし。成就と思う所、その儘(まま)道に背くなり。一生の間、不足々々と思いて思い死にするところ、後より見て、成就の人なり」

 そういえば、受験勉強の時も、テニスで全国を目指していたときも、「こんなに勉強した」「こんなに練習した」と思ったときは、よい成績は残せませんでした。「まだ足りない、まだ足りない」と自分を追い込んだときが一番よかった。ということを考えたら、今の私は戰っていない。

 満足は失望の始まり  安心は絶望の始まり

 今年は、修行の年です。

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このページは、宝徳 健が2014年1月 4日 06:24に書いたブログ記事です。

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