百人一首 弐十五

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 今日の歌は、高ピーな人間が詠んでいるのであまり好きではありません。

名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで くるよしもがな

 高度すぎてわかる人が当時でもいたのか疑問です。
 作者は三条右大臣 藤原定方です。かなりの趣味人で、教養(といえるのか)は平安貴族でもトップであした。在原業平や紀貫之のパトロンでもあります。彼らの才能が花開いたのは定方のおかげといっても過言ではありません。

 でも、この歌は、掛詞が多すぎます。ラブレターとして誰かに贈ったのでしょうけれど、相手もこの歌を理解することができるのでしょうか? もしかしたら、「この歌がわからなければ僕の恋人としての資格はないよ」と云っているのかも。

 おっと、訳すのを忘れていました。「逢って寝るという名を持つ逢坂山のさねかづら。そのつるをたぐるように、人知れず君のもとへ來る術があればいいのに」です。

 さねかづらとは、つたの長い植物です。なぜここに出したのか、凡人の私にはまったくわかりません。第一心に響いてこないし、正岡子規だったら、めちゃくちゃ云います。きっと。

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このページは、宝徳 健が2014年3月 3日 07:20に書いたブログ記事です。

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