百人一首 弐十六

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 藤原家のスーパーヒーローの登場です。百人一首では、貞信公となっていますが、藤原忠平(ふじわらのただひら)です。貞信公は諡(おくりな:亡くなってから德を讃えて贈る呼び名)です。

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
「小倉山の峰の紅葉よ、お前に心があるなら、どうかもう少し、次の行幸まで散らずにいてくれないか」

 きれいな歌ですね~。昨日の歌と違って、エゴがありません。


 醍醐天皇の時代に、宮中にある人相占い師が呼ばれました。寛明太子(ゆたあきらたいし:後の朱雀天皇)は「容貌が美しすぎる」、藤原時平(忠平の兄)は、「智慧が多すぎる」、菅原道真は「才能が高すぎる」と云われました。でも、忠平だけは「神識才貌、すべてがよい。長く朝廷に仕えて栄華を保つのはこの人であろう」と云われました。

 忠平は、藤原基經の子です。兄に、時平と仲平がいます。基經は、史上初の関白です。忠平ものちに摂政となります。その後、関白太政大臣になり位人臣を窮めます。藤原氏全盛時代は、忠平の手によってもたらされたのです。

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このページは、宝徳 健が2014年3月 4日 04:29に書いたブログ記事です。

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