百人一首 弐十七

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 今日の歌は、紫式部の曽祖父が詠んだ歌です。

みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 戀しかるらむ
 百人一首では中納言兼輔です。藤原兼輔です。

 源氏物語には兼輔の歌が弐十六回も引用されています。

 兼輔の歌で最も有名なのが

人の親の 心は闇に あらねども 子を思ふ道に まどひぬるかな

 親ばかを歌っています。

 さて、先ほどの歌。みかの原は、京都府相楽郡の古い地名です。聖武天皇の時代恭仁京(くにきょう)という都がありました。いづみ川は、京都を流れる今の木津川です。わきてが川を「分きて」と泉が「湧きて」の掛詞になっています。いづみ川がみかの原のを分けて流れる光景に、兼輔と女性が隔てられているようすと、あふれでる戀心を暗示しています。いづみと「いつ見」を重ねているのも絶妙ですね。こういう歌をいつか詠めるのだろうか。

 これはまだ逢ったことのない女性への歌です。当時は、写メとかなかったから、噂を聞いて戀をすることも多かったのでしょう。

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このページは、宝徳 健が2014年3月 6日 05:06に書いたブログ記事です。

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