百人一首 參十七

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白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
 文屋朝康(ぶんやあさやす)の歌です。謎の人物なので、人物解説ができません。

 「吹きしく」の「しく」は、「しきりに」「度重なる」といふ意味です。風が繰り返し吹いているやうすです。

 草の葉の上で光つてゐる白露を「玉」つまり、寳石にみたてる和歌はたくさんあります。

 この歌は「後撰集」に納められてゐるのですが、三首連なっています。

 最初に紀貫之の歌。

秋の野の 草は糸とも 見えなくに 置く白露を 玉とぬくらむ

次に、文屋の歌が来て、三首が壬生忠岑(みぶのただみね)の歌です。

秋の野に 置く白露を 今朝見れば 玉やしけると 驚かれつつ

 白露か~、そういへば最近見てないな~。

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このページは、宝徳 健が2014年4月 1日 06:47に書いたブログ記事です。

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