百人一首 五十四

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忘れじの 行く末までは 難(かた)ければ 今日の限りの 命ともがな

 儀同三司母の歌です。「ぎどうさんしのはは」と讀みます。
 「いつまでも忘れない」といふ言葉が、遠い將來まで變はらないといふのは難しいでせう。だから、その言葉を聞いた今日を限りの命が盡(尽)きてしまへばいいのに」

 「忘れひ」は「いるまでもあなたを忘れない」といふ男の言葉です。「じ」は打消しの意志の助動詞です。「行く末」とは「將來」です。「今日」は、男が「いつまでも忘れない」と云つてくれた「その日」です。

 中関白藤原道隆の妻となり、儀同三司伊周(これちか)や一条天皇の后、定子(ていし)を生みました。儀同三司とは准大臣の事です。 

 いったいこの男性は誰なのでせうね~?

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このページは、宝徳 健が2014年5月17日 06:50に書いたブログ記事です。

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