歴史的假名遣いと正しい漢字

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 今日の漢字は「學」です。今の漢字「学」ではまつたく何の意味か分かりません。略字を推進している人は、せつかくの文字と歴史と文化を破壊してゐる人です。略字を「文字の進化」と云ふ人は、本當(本当)の漢字の素晴らしさを知らない。
 上「×」のところは、元々「爻(こう)」です。「交はる」です。

 「學」=「爻」+「両手」+「冖(わかんむり:覆う)」+子です。「先生と生徒の交はり」です。だから「學ぶ」となります。

 同じやうに、「教」は、「爻」+「両手}+攴(ほくづくり:動作)」=教(先生と生徒の交わり)となります。

 素晴らしいですね。かうやつて感じを敎へると、子供はどんどん漢字を覺へます。

 學校の漢字ドリルは、あれはただの御勉強です。かういふ學び方を「學問」と云ひます。

 では、歴史的假名遣いです。しばらくあいてしまいましたが、福田先生の文章です。

  「う」と「お」の差別はどうなつてゐるか。まづ例をあげませう。「う」とつけるのは「扇(おうぎ)」「おとうさん」「行こう」などで、「お」をつけるのは 「氷(こおり)」「狼(おおかみ)」「大きい(おおきい)」「通る(とおる)」の類です。なぜ後者の例外を設けなければならないのか。後者は歴史的假名遣 いではすべて「ほ」であり、「こほり」「おほかみ」「おほきい」「とほる」を書いてきた。(文部省學者では)その「ほ」が「お」に變つただけで、それを長 音とは考へず、母音が二つ重つたと考へるといふのです。事ごとにいいかげんな理窟づけで、黙つて見過ごすのは容易なことではありません。

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このページは、宝徳 健が2014年5月23日 07:24に書いたブログ記事です。

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