百人一首 五十八

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ありま山 ゐなの笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする

 良い歌ですね~。大弐三位の歌です。
 大弐三位は、紫式部の娘です。

「有馬山に近い猪名の笹原に風が吹くと、そよそよと音がします。それよ、それなのよ。風になびく笹野やうに頼りないのは、あなたの心です。どうして私が、あなたの事を忘れたりするでせうか」

 この歌は、今、私が住んでいるところに近いので、なんとなく情景が思い浮かびます。ありま山は有馬温泉がある有馬山です。ゐなは猪名川に沿つた平地。自然がとてもきれいなところです。猪名の笹原は、今の伊丹空港あたりでせうか。

 関西は、住んでていて、かういふところが面白い。歴史に出て來る場面が「そこ」にあります。

 「いでそよ」:「いで」は感動・決意・反発などの感情です。「そよ」は「それよそれなの」です。

 上手な歌ですね~。

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このページは、宝徳 健が2014年5月26日 04:12に書いたブログ記事です。

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