歴史的假名遣ひと正しい漢字

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 今日の漢字は「觀」です。略字では「観」です。
 先日も申し上げましたが、「雚」は、こうのとりです。目の周りの赤いこうのとりと「目」と「人」が合わさつあ象形文字です。こうのとりのやうに、目を大きく見開いてみるといふ意味です。なるほどね。

 歴史的假名遣ひです。福田先生の本からです。

「しかし、そんなことは實驗するまでもなく、ある程度まで解つてゐたことです。雜誌や單行本の編輯者のなかには、たくさん賣るためにはどうしても「現代かなづかい」にしなければだめだと思ひこんでゐる人がをりますが、云ふまでもなく、これは單に先入觀に過ぎません。試みに吉川栄治氏の小説を歴史的かなづかひで出してみるといい。賣行きは少しも變らないでせう。いや、谷崎純一郎の「鍵」は歴史的かなづかひですが、それはこの作品がベスト・セラーになるのを少しも妨げはしなかつた。」

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このページは、宝徳 健が2014年6月 8日 07:03に書いたブログ記事です。

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