適材適所

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佐藤一斎先生の「言志四録」からです。

「人才には、小大有り。敏鈍有り。敏大は固(もと)より用ふ可(べ)きなり。但だ日間(にっかんん)の瑣事は、小鈍の者を卻(かえ)つて能(よ)く用を成す。敏大の如きは、則ち常故(じょうこ)を軽蔑す。是れ知る。人才各(おのおの)用処有り。概棄すべきに非(あら)ざるを」
「人の才能には、大きいものと小さいものがあり、敏(さと)い人もいれば、鈍い人もいる。敏くて才能が大きな人は、もちろん活用すべきである。しかし、日常の細かなことは、鈍くて小さな才能の者がかえって役に立つものである。敏くて大きな才能があると、日常の當たり前のことは軽蔑して眞劍に取り組まないからである。かうしてみると、人の才能に用ゐるところがそれぞれにあつて、一概に棄て去るべきでないことがわかる」

 解説不要ですね。

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このページは、宝徳 健が2014年6月 8日 06:34に書いたブログ記事です。

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