百人一首 七十一

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夕(ゆふ)されば 門田の稲葉 おとづれて あしのまろやに 秋風の吹く

 大納言經信の歌です。

「夕方になつたので、いつぱいに實つた稲の葉にさらさらと音をさせながら、葦ぶきの小屋に秋風が吹きこんでくるよ」
 門田とは家の門前にある広大な田圃を指してゐます。「おとづれて」に掛けられた「訪れ」と「音」で、稲の葉がサラサラといいながら波打つさまを描いてゐます。すごいですね。

 葦で葺いた簡素な「まろや」(小屋)が、都と対照的に田舎のイメージを醸し出してゐます。

 美しい歌ですね~。いつになつたらこんな歌を詠めるやうになるのだらうか?

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このページは、宝徳 健が2014年6月25日 06:46に書いたブログ記事です。

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