温風至

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 今日から七十二候 三十一候 小暑 初候 「温風至」です。「あつかぜいたる」と讀みます。

 もう小暑なのですね~。

 梅雨が明けて本格的に夏に向かう頃です。

 さうだ。今日は七夕でもありますね。

 以前にこのブログで書いた記事を再掲しておきます。まだ現代仮名遣いですね(笑)。博多弁です。
 むかしむかし、天帝という神様が星空を支配しとったげな。そのころくさ、天の川の西の岸に、織女(しょくじょ)という天帝の娘が住んどったったい。 織女は、機織(はたおり)がほんなごつ上手でくさ、彼女の織った布は雲錦って呼ばれとったとたい。色もきれいでくさ、丈夫やし着心地もよかったけん、みん なに人気があったったい。すごか~。

 それでくさ、もう一方の東の岸にはくさ、牛飼いの青年、牽牛(けんぎゅう)が住んどったったい。牽牛は、毎日、天の川で牛を洗って、おいしい草を牛に食べさせよったとよ。よ~う牛の面倒ば見る働き者のよか青年やったったい。

 天帝はくさ、毎日働いてばかりいる娘ば心配しよんしゃったと。はよ、婿さんば見つけて嫁にやらなと、あせりよったったい。そやけんくさ、川の向こうに住んじょる、牽牛をひきあわせようとしよんしゃった。

 天帝「おまえたちふたりは、よう働くけん、結婚しやい。牽牛、うちの娘がもろうちゃりやい」
牽牛「そげんこつ、夢のような話があってよかとやろうか。すいまっしぇ~ん。ありがとうございます」と言って織女をもらい、ふたりはめでたく夫婦になったと。

 ところがくさ、夫婦になったとたん、仲のよすぎて、朝から晩までいちゃいちゃして働かんくなったげな。天帝は、怒ってくさ

「なんばしよっとね! 仕事ばせんね! 働かんね!」 と叱ったばってん、ふたりは「わかっとっちゃ、明日からやるっちゃ」と答えるばかりで、いっちょん働かんったい。

 織女が布を織らんくなったけんくさ、機織機はホコリのすごかとたい。天界には新しい布がのうなってしもうたと。牛もくさ、牽牛が面倒みんもんやけん、やせて倒れてしもうたったい。

 天帝は、怒ってしもうて、ふたりを離してしもうたと。ばってん、離してずっと会えんかったらかわいそうやけん、一年に一度、7月7日の日だけ天の川をわたって会うことを許しんしゃったったい。よか話しばい。

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このページは、宝徳 健が2014年7月 7日 06:24に書いたブログ記事です。

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