小村寿太郎なら（皇紀弐千六百七十五年弐月壱日）

　クルド人に金を渡して、ISILを攻めさせます。

　國際常識とは、私たち日本人が考へてゐるよりもはるかに常識を外れてゐます。きれいごとではありません。

　我が國は、我が國のままでよい。でも、他國に接するときに、この素晴らしい我が國を守るために、きれいごとを云つてゐる場合ではありません。

　我が國の縄文時代は、なんと、對人用の武器はありませんでした。アフリカで生まれた人類が、世界各地域に移動します。「太陽の昇る國はどこなんだらう」と考へた人類が、東へ東へと移動します。來てみると、食物が豊富で、みんなが爭はず、平和に倖せに暮らしてゐます。みんなどんどん、その平和と豊かさに同化してゐきます。

　古事記にそれが記されてゐます。海彦山彦などはその典型です。海から來た民を、山の民（我が國臣民）が、同化させてゐきます。でも、それはすんなりいきません。だから、古事記は、それを物語として表現してゐます。でも、やつてけた相手を殺したりはしません。

　縄文時代はそれでよかつたのですが、支那に漢ができます。爭ひが終わつた支那大陸から、あの不埒な支那人が、我が國に襲ひかかつてきます。凝りに凝つたあの縄文土器など造つてゐるばあいではありません。一度は蹂躙されますが、我が國は、それを押し返へします。それが古事記の大國主命の頃です。大國主命の兄たちは、支那大陸の人ではないでせうか？

　弥生土器が縄文土器と變はつたのはかういふ理由があつたからです。それと稻作は、縄文時代からありました。支那大陸から傳はつたものではありません。

　軍事大國化した我が國は、それでも、軍事を平和利用にしか使ひませんでした。

　でも、支那勢力を一掃した大國主命ですが、支配形態が「ウシハク」でした。つまり、土地も所有物も人もすべて支配者のものだつたのです。

　八千數百年前から、「シラス（ひたすら臣民の倖せを願ひ、臣民を「おおみたから」として、大切に大切にし、臣民のことをすべて把握したいといふ統治形態）」といふ統治形態をとつてゐた我が國の天皇陛下は、これは我が國の在り方ではないとし、天孫　瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）にそのあり方を示せと三大神勅と参種の神器を授け、降臨させます。でも、國内には、まだまだ支那勢力や大國主命勢力がたくさんゐます。だから、高千穂（宮崎縣）に降臨します。ひ孫の神武天皇に力がついたので、東征し、我が國を「シラス」で治めます。これが紀元前六六〇年です。

　我が國は、その後もひたすら國際情勢を把握し、それに的確に対処していきます。軍事大國であり、「シラス」といふ國體があつたからです。軍事と統治がこんなにうまくバランスをした國は他にありません。

　秀吉は、スペインの野望を知つてスペインの明征服の野望を叩き潰すために出兵しました。これを世間は「朝鮮出兵」と云ひ事實を捻じ曲げます。

　德川幕府は、あの不埒なカトリック敎會主義の野望を砕くために、島原の亂を制圧し、鎖國をしました。その時、徳川幕府が情報力と判断力を誤つてゐたら、我が國も、あのくだらない宗敎戰爭（當時は、歐州の宗敎さ三十年戰爭）に巻き込まれてゐました。

　八千數百年と云ふ世界最古の永い永い歴史の中で、敗戰後の今が、最もさういふ感覺を失くしてしまつた時代になつてゐます。臣民が、本當のことを學ばうとしないからです。愚かです。

　なぜ、こんなに愚かな國になつてしまつたのだらうか？

　さあ、そろそろ目を覺ましませう。我が國にしか、世界平和を唱へることができる資格がないのですから。