成長の原理まとめ 宝徳 健

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成長の原理をまとめています。
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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鳥瞰図
成長が必要な理由
●人間の欲求は日々増大し、その欲求を満たすためには、人間は日夜努力し、学習して心身ともに成長しなければならない。
●小さな組織のままでは、組織の構成員である人間の増大する欲求を満たすことができない。
成長のパターン(「成長の原理の課題」:2P)
企業を成長させる社長の基本心得
4P 参照
・成長物の発見、創成はどうすればよいか ・成長物を創成期に成長させるにはどうすればよいか
・成長期の開始点を見つける方法があるか ・成長期の開始点の利用法があるか
・成長期の対処法は ・成長期の利用法は ・成長限界点の見つけ方は
・成長の限界点を除く方法はあるのか ・衰退期の対処の仕方は
①創成期(生みの苦しみの時代)
②成長期 それぞれのステージの
③安定期 問題点・課題
④衰退期
企業成長の条件
3P 参照
企業成長の原理
Ⅰ 創造・忍耐の原理(第3 章:5~6P) Ⅱ 成長限界の原理(第4 章:7P) Ⅲ 並列進行の原理(第5 章:8P)
Ⅳ 条件適応の原理(第6 章:9P) Ⅴ 分離・再結合の原理(第7 章:10P)
静と動(まとめ)
●成長物は生き物である。したがって、成長物である企業は生き物であって生命のない物体ではない。企業が生き物である以上、その生命を維持するために必要な栄養源になるものを摂取し、
身の安全を守るために社会環境に適応する術を心得ておかないといけない。
●企業の場合には、栄養源は企業の構成員の創造性であり、トップから末端にいたるまで全員の脳細胞の活性度が、企業成長の栄養源である。その創造性がお客様の心地よさを創り出すため
に発揮されたときに、はじめて商品に付加価値がつき、企業に利潤をもたらす。
●人間の欲求の進化が社会環境のさまざまな変化を引き起こす。この変化に企業を適応させていくためには、企業そのものが静態ではなく、動態であらねばならない。すなわち、社長は、「条
件適応の原理」と「分離・再結合の原理」によって、変化し続ける企業の外の条件に合わせて、絶えず企業の内部条件を対応させていくこと忘れてはならない。
●「自分の事業の強みはいったい何か」、「自分の会社は何をしようとしているのか」を是非ともはっきりさせた上で、成長の原理の適応を考えていく。自分の企業の「宝物」を脇において、
ヨソのどうでもよいガラクタに手を出してウロウロしていてはダメ。
●自己実現の欲求段階に入っているので、商品開発をこれまで以上にスピードアップする必要がある。絶えず、世の中の情報をナマの状態で採る態度と仕組みが大切。インターフェイス創造
論を身につける必要がある。
●世の中の変化が進んでいるのに、古い経営概念や手法にこだわって、新しい環境に対応しようとすると、条件適応原理に反するので成長できない。求められているものは、「非線形思考」で
あり「デタラメ度」である。
●脳細胞を活性化しやすくするため、企業の雰囲気を、あたたかく明るいものにする必要がある。
●世の中が大きく変わると、企業も大きな変革が必要となる。絶えずナマの情報を収集するクセをつけて大局観を養い、①企業を成長させるという信念、②世の中の流れを読み取る直観力と洞察、
③実施する決断力、が必要な能力となる。
●簡単には成長しない。命がけで、企業の成長に執念を燃やすこと。
序章
第 1 章
第 2 章
第 3 章~第7 章
第 8 章
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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成長のパターン
成長のパターン 特徴と注意点
創成期 産みの苦しみの時代
☆新しい事業が開始させる。この創始点での新しい原理や画期的な発明は、多くの人に注目されるが、従来の概念や考え方と隔たりのあるものほど、それまで支配的であった権威者たちによって、
批判され、迫害されることが多い。
☆この時点で発見者や発明者や発案者が弱気になったり、自分の信念を曲げて権威者に妥協したり、自分の提案を引っ込めたりすると、新しい現象や原理に基づいた科学は、発達しなくなり成長
しなくなる。それに耐えると、徐々に周囲の人に認められる。強い味方が現れるまで、発見者や発明者や発案者は、時に自腹を切り、自分の家族を犠牲にするなどの努力をして耐えなければなら
ない。
☆7 つの注意点
①大きな発見や発明・アイデアほど、権威者や上司や学会のボス等が容易に認めようとしない。 ②逆に心の中では、新しい発見や発明やアイデアを認めていても、発見者や発明者、発案者の
業績ではなく、自分の業績としたいために、それをつぶしにかかる人が多い。 ③これらの妨害に打ち勝つためには、忍耐力を身につけておく必要がある。 ④自分の発見や発明・アイデアに
対して、自信と信念をもって推し進める必要がある。 ⑤成長物は、長期的展望にたって、目標を定め、着実に成長させるようにしなければならない。 ⑥創始者は、自分の発見や発明、アイデ
アがすばらしいものだという信念をもつと同時に、それを周囲の人に理解させる努力をしなければならない。そのためには、人と話をするときも、また講演会などでも、絶えず自分の考え方や
アイデアを語り続けることが必要である。 ⑦創始者は自らの努力をゆるめてはならない。
成長期 ☆関心を持ち参画する人々が増えてくる。
☆創始者が別にいるのを知りながら、「この発見や発明は、私が長年苦労してやっとモノにしたんだ」と、新しい発見者や発明者はまるで自分であるかのごとき顔をした人が現れるようになる。
特に創始者に対して冷たい対応をしていた権威者たちが手のひらを返したような対応をし始める。
☆大きな組織が乗り出すので、飛躍的な成長をはじめる。
☆大企業が参入したとたん、創始したベンチャーが倒産する例が成長開始点に少なくない。
☆成長期の注意点
①いさぎよく成長期の開拓者に、自分の創始した成長物を渡す。 ②より大きな組織・工場を自ら建設して、後発の開拓者に劣らぬように成長を持続させる。
安定期 ☆資本力の弱いところが淘汰され、大企業のみが生き残る。
衰退期 消失していく。
成長の原理の課題
①成長の発見、創始はどうすればよいか
②成長物を創始期に成長させるにはどうすればよいか
③成長の開始点を見つける方法があるか
④成長期の開始点の利用法があるか
⑤成長期の対処方法は 5つの原理へ⇒
⑥成長期の利用方法は
⑦成長限界点の見つけ方は
⑧成長限界点を除く方法はあるのか
⑨衰退期の対処方法は
●創造・忍耐の原理
●成長限界の原理
●並列進行の原理
●条件適応の原理
●分離・再結合の原理
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企業成長の条件
企業の定義 企業とは、リスクを背負い、自主的に意思決定ができ、製品やサービス・情報を生産するとともにそれらを販売し、適正な利益を得る人間の組織体である。
リスクを背負っていること ☆リスクがゼロの組織は企業体ではない。「失ったものを嘆くより、残されたもので、何ができるか」「ないものを嘆くより、現在企業にあるもので何が
できるかを考えると、今まで見失っていたものが、とても価値あるものであることがわかる」
☆事例「国鉄の失態」「日本の成長とリスク」「鍼の先生」「ソ連の崩壊」「地方大学」
☆企業にしても、国にしても、個人にしてもリスクを背負い、ハンディを背負っているほうが成長しており、リスクやハンディを避けていると、停滞か
衰退の道をたどるというのが現実である。
☆リスクを背負ってこそ企業、ということを経営者は絶対に忘れてはならない。
自主的に意思決定できること ☆事例「政府の干渉」「銀行の態度」「病院の横柄な対応」「下請け企業に必要な自主性」
製品、サービス、情報を生産し、それを販売することサービスと情報に価値がないと商品ではない
☆企業は、製品、サービス、情報の3 つを生産する。商品の価値=製品の価値×サービスの価値×情報の価値。「商品」とは「企業が商(あきな)うもの」。
☆現代企業の商品の種類(7 種):①製品のみの一要素、②サービスのみの一要素、③情報のみの一要素、④製品とサービスの二要素、⑤サービスと情報
の二要素、⑥製品と情報の二要素、⑦製品、サービス、情報の三要素
☆メーカーの場合、製品の価値を高めるために、企業の構成員の創造性は、まず、製品の価値を高めるために発揮されないといけない。製品は「お客様
に心地よさ」を与えるものでないといけない。お客様の要求している心地よさの条件に、企業の内的条件である「製品」をマッチングさせる。
☆サービスは製品の価値を高める。アフターサービスが価値を生む。サービスの創造が売上を伸ばす。事例「電気機器メーカー」「アウトドア用品販売小
売業」「日田市のホテル」
☆情報は価値を高める。製品の品質やサービスの良さを、どのようにお客様に性格に伝達できるかということが、情報発信のもっとも大切なところであり
「情報によって製品の価値をどう上げていくか」「情報によってお客様の心地よさをどう与えていくか」を考えるのが社長の重要な仕事ではないかと思
う。事例「柿右衛門」
☆社長は、自分の会社や商品の一番の PR 担当。社長自身の価値を高めること。会社の伸びている事実のふたつが大切。
※70%の人たちは、値段や品質の問題とは関係なく、これまでの会社のアフターサービスに従事する社員の対応振りの人間的な側面が気に入らずに、以前
の会社に見切りをつけて、他の会社を利用するようになった。15%が品質、15%が値段。
適正な利益を得ること ☆企業の利益は、お客様の「心地よさの度合い」である。ものすごく儲かるということは、よそでは得がたいすばらしい心地よさをお客様に十分提供し
ているからに他ならない。
☆企業における利益は、企業における創造性の総和であり、企業における創造性とは、お客様の心地よさを創り出すことである。
☆毎年毎年新しい創造性を発揮していかないと、企業の利益は増えないし、企業は成長しない。事例「売上倍増、利益 30 倍増の会社」
☆インターフェイスの創造性:ここの仕事や担当する人間やシステムを、企業全体で創り出す、「お客様への心地よさ」へどうつなげていくのか、という
ところで発揮されるべき創造性のこと。
☆創造性とは、普通の人でも発揮できる創造性。企業の創造性は、お客様がそれを購入して、心地よい製品であるか、心地よいサービスであるか、心地よ
い情報である、かということを追求することによって、おのずから創出される。社長自身が心地よい状況にいること、社員が心地よいこと。
☆社員の心地よい状態(脳細胞の活性化を促す心地よさ):①社員に明確な目標を与え、適度な緊張感を感じると同時に、②伸び伸びとして明るく積極的
な社風を築くこと。





種々の欲求をもった人間の組織体であること ☆経営者は、自分の企業がお客様のどの段階の欲求に応えているのか、自分を含め、企業の構成員がお客様に心地よさを与えるために、どのような創造性
を発揮しているのか、一度徹底的に見直す。欲求レベルが高いほど、ためになる生き方をするほど、脳内モルヒネが分泌され、心地よく、健康で病気と無
縁でいられる。
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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企業を成長させる社長の基本心得
企業を成長させる信念をもつこと ☆可能思考論者でないと、企業も組織も成長させることはできない。不可能思考論者たちを納得させ、抱き込みながら、ものごと静中央の方向に引っ張っていくために、次の
点を心に留めて説得にかかる。①目標を明確にすること、②できることからやること、③やると決めたら成功するまでやること、④大きな目標ほど時間と金がかかることを
覚悟しておくこと、⑤人の関心には波があることを知っておくこと、⑥成長させるには、あらゆる点で創造性を必要とすることを知っておくこと、⑦ないものを嘆くより、
あるもので何ができるかを考えること、⑧創造性が成長をもたらすということを知っておくこと。
成長に対する明確な目標をもつこと ☆目標を明確にするということが、企業の利益のもとになる創造性の発揮と大きく関係している。目標を設定しなければ創造は絶対出てこない。
☆目標を明確にすることの利点:①目標を作ることによって会社の現況を正確に把握できる、②目標を決めるとその目標に束縛されてそれに向かって行動しはじめ、③成長の
道筋が明らかになる、④目標を明確にすると将来に夢をもち、関係者が誇りをもつ、⑤目標を実現させるために可能思考になり創造性が発揮される。
☆目標設定は、●いまだに達成されていないものに挑戦する ●多少の努力では達成しない値にする
ただし、自分の会社の現状を正確につかんでおくことが前提
大局的な視野をもつこと 世界の流れ ☆現代は技術の時代。技術の時代は宗教も国家も経済も技術に奉仕する。技術の時代には、「消費」と「消費=個人」が重要になる。
☆デタラメ度の大きい国ほど発展し、整然としている国ほど発達していない。
☆企業は大きくなるにつれてデタラメ度が増える。経営者は企業の成長以上に自己の成長を図らなければ、会社のデタラメ度の進展とあわなくなり、
条件適応の原理に反してくる。
国の発展の流れ 経営者は、次の 7 つの主要因に関する情報・データを把握せずに、新商品開発や経営方針を立てることはできない。逆にこれらの情報やデータを
十分に検討すると、新商品の開発や経営戦略を立てることができるようになる。
①教育問題、②エネルギー・資源問題、③食料問題、④人口問題、⑤政治・軍事問題、⑥環境問題・国土保全、⑦情報伝達
世界と人口の地球環境 ☆現在世の中にあるもので、10 年後、20 年後に消えているものは何か?現在の商品や事業、お客様のなかで、10 年後、20 年後になくなっている
ものは何か、経営者・社員も考えるクセをつけること。そのときに人口グラフがヒントを与えてくれる。
☆持続可能な発展が環境ビジネスを生む。
☆今後起こる環境破壊を考える。
☆今後の目玉は①空気、②水、③光である。
<成長しない企業や組織の特徴>①成長をさせようとする意欲がない、②経営の目標がなく、明るさがない、③官僚主義的で形式的である、④なにごとにも積極性がなく惰性的である、⑤古い知識を強制し、若者がいない
<可能思考論者になるためには>①否定的な感情を征服して決意と自身に満ちた人生を歩むこと、②新しい考えやクリエイティブな提案に耳を貸し、どれも慎重に評価すること、③好機を見つけて勇敢に挑むこと、
④難しい問題を歓迎し、創造的に解決すること、⑤悲嘆や落胆、悲劇などに立ち向かって、否定的な要素を建設的に利用すること
<デタラメ度>国家権力や宗教権力によって人民を統制し計画経済や思想統制をしている社会は、水の流れの層流(滑らかな流れ方)のように、外見的には整然としているようであるが、世の中が進むかちょっとした
外乱が生じると、破流のようにたちどころに不安定になり、その整然さを失う。一方、人民の自由思想と責任において、国家運営や経済生活を営んでいる国は、内では厳しい競争にぶつかり合っているので、外見で
はデタラメな社会のようであるが、その社会は水の流れにたとえれば乱流の「デタラメの安定」できわめて安定した発達をする。デタラメ度はその国の発達の度合いを計る重要な尺度である。物事の本質をきちっと
押さえるためには、表面的な細事に目を奪われることなく、柔軟に、時には大胆にこれまでの常識を無視してでも判断することが必要となる。
<社長は企業を成長させる責任者である>
☆企業や組織の成長に合わせて、一人でのこの発展や成長を担う社長は、その人そのものが企業や組織と共に成長していかねばならない。
☆指導者としての 10 の心得(日ごろから高い教養と豊富な情報が必要):①所属する組織において必要とする知識や能力が優れている、②何事にも積極的に真剣に取り組んでいる、③目標を達成するという信念を持
っている、④自己の経営に対する理念や信念を、時代や環境の変化に応じて適応させえる、⑤家族や他人に対して思いやりと尊敬の念をもっていて、人の面倒見がよい、⑥他人の意見をよく聞きえる、⑦経営の方針
や物事を、きっぱりと決断できる、⑧すべての責任を自分でとる度量がある、⑨自分の社会的責任を自覚し、私欲や物欲のみで行動しない、⑩自分の引き時を誤らない。
<非線形思考のすすめ>
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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成長の原理その1「創造・忍耐の原理」:成長とは創造性と忍耐の積の総和である。成長力=創造性×忍耐力
企業を成長させる源は、成長しうる製品やサービス・情報の発掘と開発しだいである。成長物を成長させるには、成長物を見つけるための創造性の発揮がまず必要で、さらに長期間にわたって忍耐力を持続させ、し
かもその発達の段階に適した創造性を発揮しつづけることが大切である。
成長しうる成長物をどのように見つけるか?
(成長するための情報収集法)
これまでの自分の狭い体験と視野から抜け出して、さまざまな分野の情報に強くなる。成長物の発見は、社長が集めた情報の質と量によって決まる。
①信頼のおける友人をもつこと(親しく付き合うことのできる友人や知人の幅の広さが、トップの情報の質と量を決める)
②幅広い分野の人々との交流をもつこと
③新聞、テレビ、雑誌をよく見て資料を収集・整理すること(成長している企業のトップは朝早く起きて多くの新聞を読んでいる)
④幅広い分野の本を自分の金で購入し読書すること。特にベストセラーやファッションや新しい流行に関心をもつこと
⑤講演会やセミナーには積極的に参加すること
⑥古典や歴史書で基本的なものは読んでおくこと
⑦部下や社員たちの持ってくる情報は注釈抜きで素直に聞くこと
成長物の開発をいつ決定するか?
(決断力のつけ方)
☆大功を成す者は衆に謀らず(デタラメ度がその製品の成長量にふさわしい人しか予見できないもの。デタラメ度の小さい人が考ええて、その成長量を簡単にも通せる
ときには、そのテーマはそれほど大きくなく成長量もその程度のものといえる)
☆条件適応の原理に合っているかどうかを確認する(①やるべき仕事が自分に合ったものか、②開発すべき製品が自分の会社に合っているか、④やるべき仕事が自分の
力量に合っているか(過大でも過小でもだめ)、④開発すべき製品、商品が自分の会社の力量(成長量)と合っているか。
☆二番手企業が大きな利益を獲得できる(製品・ハードの販売)。
☆技術(ソフト)の販売は一番手主義。
高付加価値の成長物の開発方法、販売方法
(創造力のつけ方)
☆創造性の種類:創造性とは、新しい価値のあるものをつくりだすこと。新しい価値のあるものとは、お客様に与える新しい心地よさの創出である。●製品の新しい心
地よさ、●製品をつくりだすシステムの新しい心地よさ、●サービスの新しい心地よさ、●情報の新しい心地よさ、●経営システムの新しい心地よさ(お客様を心地
よくするために新しい価値のあるものをつくりだすことであって、単に今までにないものをつくりだすだけではない)。
☆創造性のタイプ:①第一種の創造性(創始型の創造性)、②第二種の創造性(利益を生み出す創造性)、③第3 種(集団)および第4 種(提案制度)の創造性(利益を
維持する創造性)
☆インターフェイスの創造性:「お客様の心地よさを企業全体として創出するために、「企業活動のさまざまなインターフェイスを、どう効果的に結び付けていくか」。
企業活動のあらゆるインターフェイスに創造性が発揮されないと、企業はうまく成長しない。(222p~230p の事例は非常に重要)。
☆今日のように物質や品物が豊富になってくると、本質的機能によって製品を差別化することはなかなか困難で、インターフェイスの部分で差別化せざるを得ない。
☆創造性の構造、創造性の表現力、創造性の強化方法、社長の留意点(6p 参照)。
成長物を持続して開発する方法
(忍耐力のつけ方)
☆忍耐力を鍛える 8 つのポイント:創造性は一時的な思い付きではなく、一方で企業を成長させ続けるためには辛抱強い忍耐力が必要になる。(①目標を明確にするこ
と、②強い願望を持つこと、③自信を持つこと、④計画をきちんと立てること、⑤知識を蓄えること、⑥人に対する思いやりの心を持つこと、⑦くじけないという意
志力を持つこと、⑧忍耐力は習慣である)事例「青の洞門」。
☆人間の成長のパターンと人間の悟り
第一段階:ラクダの時代(重い荷物を背負って黙々と進んでいくラクダのように忍耐強く意見をよく聞き入れて、自分の体の中にしっかりとしたものを取り入れて自分
のものにしていく時代)
第二段階:シシの時代(ラクダの時代に蓄えた知識や経験を自分中で消化し、自分なりの意見や原理を発見・確立、独自の道を歩き出す時代)
第三段階:シャカの時代:ラクダの時代、シシの時代を経た人のみが到達する時代
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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創造的表現力
①見た目をよくする、②キャッチフレーズをわかりやすくする、③説明文は簡潔で太い字で書く、④多くの場所で目に付くようにする、⑤多くの話題になるようにする
創造性の強化方法
①人の意見をよく聞く、②自分でやるべきことを明らかにしておく、③やるべきことの目標を明確にする、④自分自身に妥協しない、⑤新しい情報を幅広く得る
社長の注意点
①会社の内部の証明、壁や外装を明るくする、②社長も社員も、服装を明るいものにする、③社長自身の態度、ふるまいを明るくする、④社員に具体的目標を持たせる、⑤社員にものを言わせる、⑥社長がトン議し
に対してすぐ否定しないこと
創造性の構造



創造力
創造的思考力
(拡散的思考・
集中的思考)
創造的表現力
直感的思考
論理的思考
創造的態度
①自発性(自主性・主体性)
②積極性
③独立性
④好奇心(探究心)
⑤持続性(根気・心的エネルギーの持続性)
⑥独自性(独創性の基礎で個性と関係が強い)
⑦自己抑制力(自己の感情や欲求の統制力)
⑧精神集中力
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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成長の原理その2「成長限界の原理」
成長の限界はどうしてくるのか? <条件適応の原理に反したとき>
(人間の場合)
●その人の知識や情報、能力が、時代の要求するもの、地位の要求するものに対応し得ないとき。したがって、人間が成長し続けるためには、絶えず新しい知識、情報、手段の
開発をする必要がある。また、地位や収入に対して満足してしまう人は成長が停滞してくる。
(企業の場合)
●わが社が悪くなるはずがないといって、企業の体質改善を行わなかった場合。
●実際にその目標額に売上高がなったとき
<成長に満足し、成長に対する欲求を失ったとき>
社長が自分の事業や企業を、もうこれ以上成長させなくてもよいと思ったら、そこで企業の成長は限界となる。
成長の限界の見つけ方 <企業の成長が止まる7 つの危険信号>
①古い作業方法へのこだわり、②新鮮な目標の欠如、③内政的思考の欠如、④企業における官僚主義の蔓延、⑤積極性の消失、⑥古いカビの生えた知識の強制、⑦批判に対する圧制
☆企業は単品に依存していると5~10 年で成長の限界を迎える
☆社員の平均連例が 30 歳を超え、本業比率が70%を超えると成長の限界に達する
「成長限界の原理」の利用の仕方 ☆成長の限界は次へのチャンスと考えるようにする
☆成長の限界を知ると創造力が生まれる(優れた社長は、大局的視野によって時代の流れを正しくつかんで、自分の企業の成長の限界を早くから感じ取り、限界点を少しでも延
長させようと適切な手を打つと共に、次の新しい成長の種をまいて育てている)
☆「この自分の事業が限界となるかもしれない」というような消極的な考えではなく「次の成長のためには、この事業はあと○年後にはやめる」という積極的な姿勢が大切。
☆事例「ダイエーVS セブンイレブン」
☆販売戦略は成長の限界点を決めておいてから実施する。
次の主力となる商品や技術や事業をどのような時点で、どのように立ち上げていったらよいか⇒並列進行の原理
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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成長の原理その3「並列進行の原理」
並列進行の原理とは:成長の限界点をなくすためには、成長物の要素を並列に同時進行させる必要がある。
☆単品製品は死にいたる ☆単一産業は町を滅ぼす ☆単一種は国を滅ぼす
並列進行の原理と企業経営:「なんとしてもわが社の成長の限界を取り除いて、長期に成長させていく」というトップの強い意志が必要
トヨタ豊田佐吉氏が喜一郎氏に「わしは織機をつくってお国に尽くした。お前は自動車を作れ」。二代目には「創業者の後を継がせるより、新たな事業を起こさせることによって並列進行の原理を実行させる」
セコム飯田氏は、ガードマン方式の警備が軌道に乗り出してすぐに、オンライン方式による安全管理システム「SP アラーム」を開発し、営業の重点をこのシステムに移した。次に、「安全を守る」ための新
しいシステムの開発を行うと共に、市場を拡大している。営業方法も料金前取り方式に移行した。
京セラ ニューセラミックス、レーザープリンタ、パソコン、カメラ、携帯情報産業
S 紙器印刷ダンボールケース+菓子箱・高級化粧品紙器
ヨーヅリ 漁業やレジャー用に用いるルアーを製造する会社。アクセサリーや金型も製作・販売している。「異分野に入ると、新しい知識や技術を習得せざるを得ない。これらを逆に本業に取り入れると、生産性
も精度もあがり、会社全体の活性化を生む」
☆並列進行の原理の利用の仕方
●製品や商品の開発、●製造ラインや製造機械の導入、●販売ルートの開発、●製品の色・形の選択、●研究テーマの選択、●人事の配置
☆ニワトリとタマゴを同時に生む
資金量も人材も乏しい中小企業や発展途上国に場合には、通常の商品開発ルートである、①基礎研究⇒②基礎研究の結果を見て、応用・開発研究をする⇒③研究成果に基づいて、商品になるようだと製品の製造に
入る⇒④市場調査等を行い、商品として売り出すといったことができない。したがって、並列進行型でやる。
事例「韓国の半導体産業」「台湾の並列進行」
☆新製品開発を並列進行させる比率
●主力商品 80~90%
●開発商品 10~20%
並列進行の原理を実行する際の効果と問題点
①もしその成長要素が前の要素と同じくらいの成長しか見込まれないとしたら、企業全体の成長性はにぶってくる(必ず前の要素より高い成長性が見込まれるものでなければならない)(成功してもたかが知れてい
るニッチ商品やアイデア商品にやみくもに手を出しておいて、社長が自分で悪手を打っているに気づかないケースが多い)。年商10 億円の会社が売価10 億円の製品を開発してはいけない。
②自分の会社図体に合わないような大きすぎるのもダメ。開発する製品の単価は高くても年商の 10 分の1。望ましいのは5~6%。好況の時期には投資をしないで、世の中が不況になったら投資する。
③次の要素を立ち上げるときには、●社長が陣頭指揮をする、●ベテランと新人を一緒につけない
※社長は、会社全体の長期的な成長という視点にたって、●新しい要素をいつもチェックしつづけ、●自分の会社の規模に合った成長物を見つけて、●立ち上げる時期を間違えず、●社長の陣頭指揮で、●必ず成功
させるまで育てる
人間の成長と並列進行の原理
☆専門領域の数は2 から3がいい(マルチ人間のすすめ)
☆幅広い情報が手に入る
☆人生が豊かになる
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成長の原理その4「条件適応の原理」:成長物は内部に保有する「内的条件」と成長物をとりまく「外的条件」とが一致したときのみ成長する。
事例「アメリカの条件適応原理に反していた時代と復活した時代」
条件適応の原理の利用の仕方:企業規模(外的条件)によって、企業を経営する方法(内的条件)を変えていかないといけない
第Ⅰ期の成長期(創業期)
年商0~3 億円
<特色と課題>
☆家族経営の時期、大切なことは社長の姿勢だけ。
●社長としてチャレンジ精神を忘れないこと ●社長自ら銀行等、周囲の信頼を得る行動をとること ●社長自らが経営の先頭に立つこと
<第一の危機をどう乗り切るか>
☆社長が社外の仕事と同じく会社の内部の仕事も一生懸命やるしかない(社内も社外も並列で一生懸命やる)
第Ⅱ期の成長期
年商 3~10 億円
<特色と課題>
☆「分離・再結合の原理」にそって、機能の分離を行い組織化を行う必要がある。責任体制も整え、組織が整理されると社内の創造性は急速に回復する。(社長だけやる態勢から脱皮す
るために本格的な組織作りの準備をする時期)
☆次のステップのために必要なこと、①将来の企業の成長をにらんで、人員の確保をする、②将来の発展を見越して、取引銀行の選定をする、③生産性を高める、④販路を拡大する、
⑤次の主力製品の開発に力を入れる、⑥社長は人事管理システムをつくる(これらのことがうまく実行されないと危機を迎える)
<第二の危機と対応>
☆まず社内の人事管理から生じる。特に同族がいるときがやっかい。⇒早めに次期社長候補を育てておく。株の受け渡しがスムーズにいくようにしておく。
☆子飼いの人の反乱。☆過度の設備投資⇒設備に係る経費から人材の確保もできなくなる⇒不況のときに投資(利益は蓄積しておく)
第Ⅲ期の成長期
年商 10~30 億円
<特色と課題:企業として生き残るために重要な時期>
☆社長の留意点、①明確な経営ビジョンを確立する、②経営計画書を作成し全員に知らしめる、③社内の整備を行い組織化を図るための経営システムを構築する、④組織の部門長を育
て権限の委譲を図る、⑤新しい商品・製品の開発を行う、⑥市場の拡大を行い自社の強みを確立する。
<第三の危機>
☆第二成長期で行うべきことを行っていなかったことによることが多い。①従業員・社長・開発方法が「条件適応の原理」に反する。
第Ⅳ期の成長期
年商 30~100 億円
<特色と課題>
☆社長の留意点、①将来の100 億円企業になったときをイメージして事前に打てる手は打っておく、②企業規模が100~300 人になると、中間管理職が必要で、それにふさわしい人材
は早めに確保しておくほうがいい、③新しい経営手法を早めに身につける、④新しいビジョンはたえず更新する必要がある。
<第四の危機:社長がいつまでも自分の気分で人事をやったりしていると組織的な運営ができなくなる>
☆会社のNO.2 が商圏をもって社外に出てライバル化してしまう。☆主力商品や事業への強力なライバルが出現する。☆後継者問題
⇒これらへの対応。①NO.2 の処遇をおろそかにしない、②主力商品・事業にライバルが現れたときにあわてない、③社長の後継者を早めに決めておく、④自社株式の相続対策をする。
第Ⅴ期の成長期
年商 100 億円超
多角化と分社化。経営者は関連会社までにも目を配る
<第五の危機>
☆官僚化の進展⇒画期的な製品の開発や商品の開発が行われない。風通しが悪くなり無駄な会議が横行する。⇒企業の官僚化を防ぐ工夫が大切
<100 億円企業の条件>
☆社長が100 億円企業にふさわしい、②ふさわしい商品を有している、③社内組織が規模にふさわしい、④社員が自覚を持っている、⑤創造性が満ち溢れている
商品開発・生産システムと条件適応の原理
☆新製品は現在の売上高の10%の価格を超えない ☆大きなドッグで小型船をつくってはいけない ☆風俗、風習によって人事管理、生産方式は異なる ☆地域・社会・年齢・性別によって商品や製品の大きさ・
形・色は異なる ☆「条件適応の原理」はスピードで対応せよ
成長の原理まとめ:05.08.14 作成者:宝徳 健
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成長の原理その5「分離・再結合の原理」:企業の保有する強みを分析し、お客様が求める条件にあうようにして再結合させると企業は成長する。
※かつては個人や企業の内と外の条件が一致していたものがしだいにずれてきた場合に、これらをどのようにすると一致させることができるのか、ということにも役立たせる。
人間の能力の分離と評価の基準 ☆ふたつの能力因子・・・知力と度量(IQ×EQ)⇒EQ 人間を育てる(上に立つためにはIQ もEQ も高める)
☆人間の能力は掛け算である
技術・製品の機能の分離と要因 ☆製品の機能=本質的機能×外的機能
=強度因子×容量因子
=ハード機能×ソフト機能
☆事例「アサヒビール」「蒸気プラント」
商品価値の分離と再結合 ☆商品の付加価値=製品の価値×サービスの価値×情報の価値
☆お客様のニーズをその重要度を第 5 位までつける。⇒それを自社の商品に反映させる。
☆セグメントをきちんと行う

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このページは、宝徳 健が2005年10月 3日 11:44に書いたブログ記事です。

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