理美容事業に携わっていて考えること

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   理容・美容サロン業界にも深く関わっています。とても素敵な業界です。理美容師さんで気づいていらっしゃらない方が多いのですが、この業界はサービス業と しての体系がすべて整っています。
 サービス業としての技術・商品力、カウンセリング、アフターサービス等々です。特にカウンセリングには3つの体系があるのですが、この3つのカウンセリ ング体系が整っていて、実行されている業界は美容サロン業界だけです(残念ながら、理容サロンでは実現しているケースが少ない)。
 それだけ素晴らしい業界ですが、いくつか大きな問題(課題?)があります。
   いくつかと申し上げましたが、事業ですから、問題点や課題は多々あることがあたりまえです。しかし、表面上のものではなく、理美容師さんの人生とし て、また、今後、この業界に入ってくる人たちの人生としての課題です。大手チェーンではなく、小規模零細のことを述べているとご理解ください。

 課題に入る前に、気になるでしょうから3つのカウンセリングを紹介しておきましょう。理美容はサービス業です。小売業とは違います。小売業とサー ビス業を明確に表現できる方はあまりいません。私独自の理論ですが「サービス業とは、お客様が自分で行うことができないこと、または、自分で行うのが面倒 なことを、高いレベルで代わって実施して差し上げる」業種です。小売業とは物を売る業種です。ですから、サービス業の店舗ではお客様がお帰りになられると きに、お客様の方から「ありがとう」とおっしゃいます。理美容室でも小売業的なところもあります。お客様のお帰り際に、お客様が「ありがとうと」おっしゃ らなかったら、小売業的に技術を売っているお店と思ってください。

 そして、サービス業のものや技術の売り方は、チェック&リリースです。チェックとはカウンセリングであり、カウンセリングを行って、お客様が自分 に必要なことをアドバイスして差し上げることとなります。販売とは違います。カウンセリングには、「相手の気持ちと行動を変える」という意味があります。 しかし、カットをしに来店されているお客様が、アドバイスをして気持ちを変えたとしても、即座に他の技術や商品を購入する意思決定ができるとは限りませ ん。そのときは、気持ちよく「リリース」お帰りいただくことが大切です。ここで押し売りをしてしまうと、次回ご来店されるときから、「何か言われたら、こ う言おう」という言い訳の頭をもたれるようになります。

 そのカウンセリングには3つの体系があります。
B(ビフォー):前カウンセリング(施術に入る前にお話しと共にチェクさせていただきアドバイスをする)
I(イン):施術中カウンセリング(施術を担当させていただいている際にアドバイスをする)
A:(アフター):後カウンセリング(施術が終わってお帰りになる際にアドバイスをする)

 それぞれ役割が違いますが、来店サイクルを短くしたり、客単価をアップする際には欠かせません。この3つの体系が行われているのが美容サロンで す。行っているスタイリストは売上がかなり高くなっています。

 他業種でこのカウンセリング体系を実行できたところは、小売業といえども収益は向上します。必ずと言っていいほど。

 さてさて、長くなりました。本来なら理美容業界の大きな課題を述べるつもりが・・・。明日にしましょう。お楽しみに。

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このページは、宝徳 健が2006年2月 3日 14:58に書いたブログ記事です。

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