手紙を書く

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  最近、手紙を書くという行為がなかなかなされなくなっています。自分の考え方をまとめたり、相手のことを思う力を養うためには、手紙を書くということがと ても有効な手段です。昔の武士は子供が5歳になるまでに手紙が書けるように教育したそうです。自分の力(気)を相手に提供するという武士道の考え方のひと つですね。
  何度もこのブログで書きましたが、日本はもともと経済的に貧しい国でした。私たちの偉大な祖先は、その貧しさに負けず、精神を鍛えることで強い国づ くりをしてきました。「自分を鍛え上げて、その力を他人のために使う」「小は大に勝つ」という武士道の精神が養われてきました。

 ゆえに、世界では類を見ない明治維新という改革さえ実現できたのです。戦前の日本のことを悪く言う不思議な国民性がありますが、今の私たちの力では明治維新も日露戦争の勝利も決して勝ち得ることはできないことは事実でしょう。

 そうした素晴らしい精神文化をもちながら、戦後、米国が押し付けた「戦争犯罪プログラム」によって、戦前の日本はすべてだめだという意識が植え付けられ、さらに、高度経済成長で、日本の歴史始まって以来の裕福な時代を迎えてしまいました。

 裕福な時代の過ごし方をしらない日本人は、せっかく有している素晴らしい精神性をなくし、経済的には豊かになりましたが、精神的には、戦国時代よりも貧しくなっているのではないでしょうか。

 少子化問題など、私たちが日本の素晴らしい歴史を見直し、「小は大に勝つ」という本来の精神性を取り戻しさえすればなんの問題もないことです。

 できることから・・・。それを考えるのであれば、ひとつひとつよいものを掘り起こしていきたい。まずは、手紙を書ける人間になりたい。忙しいという「心」を「亡くす」ことをしがちななかで、自分以外のことに思いを持つ手紙を書ける人間になれるよう努力します。

 子供の頃、おふくろが習わせてくれた習字がいやでいやで、やめてしまった。やめなければよかったな。

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このページは、宝徳 健が2006年4月18日 02:05に書いたブログ記事です。

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