2勝8敗

| コメント(0) | トラックバック(0)
  例えば企業における営業を考えて見ましょう。部下マネジメントでも、上司対応でも結構です。相手も商品を売ろう・自分の言うことを聞いてもらおうとして、 がんばるのは人間として当然です。ところが、人間はどうしても自分の考え方に偏りがちになりますので、自分が行うとしたことがうまくいかないと、がっかり します。ひどいときには相手の方に責任を転嫁します。
 10個、項目があったとしたら、10個とも、自分の考え方を押し付けようとすることもあります。結果として、10勝のうち、0勝になってしまうケースのなんと多いことでしょうか。
  相手の方も、同じように自分の考え方で10勝しようとしますので、どちら10個ともうまくいかず、心の中で相手のせいにしています。

 営業でも、部下指導でも、上司対応でも、こちらの2勝、相手の8勝、つまり、こちらの2勝8敗くらいが気分的にちょうどいいのです。3勝7敗だと 負け数がこちらの方が多いのに、相手は対等と感じます。営業が陥りやすいことです。こんなに相手の言うことを聞いているのに、買ってくれない、、、と。4 勝6敗だと、相手は、こちらが勝っていると考えてしまい、屈辱感を味わい始めます。

 勝ちたいポイントはお互い違うことがかなり多く、こちらが重要と思っていないことでも、相手を勝たせると感謝されることが多いものです。そして、お互いの価値観を交換し合い、お互いが2勝くらいの関係に持っていくと関係が安定します。

 お互いが2勝? そうしたら4勝で、あとの6つは? ノーディールといいます。その時結論出さなくていいものがこんなにたくさんあります。なのに、きばってるんですよね、人間って。

 どうでもいいことで、相手を勝たせてあげると、こちらの言うことも自然と聞いてくれるようになります。ただし、大切な2勝に踏み込んだときは勝負です。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/1398

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2006年5月22日 08:39に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「どの本よりもわかりやすい古事記」です。

次のブログ記事は「どの本よりもわかりやすい古事記」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。