親父紀行

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   東北旅行2回目です。ほんとうに地球の歩き方や司馬遼太郎の街道を行くよりも面白いかも。
山形新幹線―新庄・山形―(仙山線)山寺
-上野発、山形新幹線つばさ111号で2日目の旅に出る-
 山形新幹線は上野(東京)を出るときは東北新幹線と連結されていて、福島駅で切り離して、米沢・山形・天童と走り新庄駅が終点となる。同じように秋田新幹線は盛岡駅で切り離し秋田に向かう。
 山形新幹線の列車の愛称は"つばさ"、秋田新幹線は"こまち"。山形新幹線は開通してから10年にもなるが、福島駅からは高架でなく平地を走る。平地だから踏切があるので『踏切のある新幹線』だ。山形から向こう新庄までは開通してから1年のホヤホヤ。
 山形駅の次は「天童」(天童市は将棋の駒生産日本一)。「さくらんぼ東根」(珍しい-駅名、東根氏はさくらんぼ生産日本一なんだとか)。驚いてはいけないここから単線になる。ピッカピカの『単線運転の新幹線』といおうか。
 駅は「村山」(村山市には日本一の東澤バラ園がある。)「大石田」-ここから終点「新庄」までは複線になる。再び、驚いてはいけない-たった5つの駅に "日本一"が三つもあるのだ。新庄駅のお土産を見ました。"だだちゃ"を冠したお菓子が多い。聞くと、"だだちゃ"はおとうさん、おやじのことだそうだ。 皆、殿様が「この豆はうまい。どこのだだちゃが作った豆か」と聞いたそうだ。それでこの地方では枝豆のことを"だだちゃ"と言うようになったのだという。 東北地方では、そら豆を"ずんだ"と言う。
 新庄駅からJR陸羽西線に乗り「戸沢村」に行くと「最上川下り」が楽しめるとの案内板があった。≪五月雨を集めて早し最上川≫
 でも、土地の人には悪いなあと思うが、観光案内を見ても「なるほど」と思うところはない。ボクはタダみたいな(3日間で9千円-それも、毎日家に引き返す旅)旅行だし、新庄は山形新幹線の終点だから話の種に寄ってみただけである。地元の人ゴメンなさい。
 それでも敬意を表してここに2時間もいた、敬意...というのはウソで、山形に引き返す新幹線がそれまでないのだ(在来線はある)。芭蕉の句碑がある。そういえばここは"奥の細道"のルートです。そうそう山形弁のタレントのダニエル・カールさんも思い出しました。
 山形駅に引き返すのに改札を出た。ホームは線路の向こうなのに右をみても左を見ても階段がない。駅員が笑いながら教えてくれる。終点(新幹線)だから線路は延びていないので、そこ(線路の上に通路がある)を渡ってください。なるほど。
 山形駅からはJR「左沢線」(フルーツライン左沢線)が山側に出ているが海側に向かう。
山形から仙台に抜ける「仙山線」に乗り5つ目の「山寺」(駅の名前)で降りて、奥の細道の旧跡「宝珠山立石寺」(「山寺」と言っている)や「山寺芭蕉記念館」を訪ねる予定でしたが、この日、芭蕉記念館は休館日だった。
 立石寺(山寺)は駅から歩いて30分ほどだからたいしたことはない。ここを訪れた芭蕉は《閑さや岩にしみ入蝉の声》を詠んでいる。
この《閑さや...の句は奥の細道の中で際立つ名句といわれている。ボクはこの句碑を見るために山寺駅で降りたのだ。
 句碑は難しい漢字で《閑さや巌にしみ入蝉の聲》と書かれ、元禄2年(1689)芭蕉の句、嘉永6年(1853)門人たちが句碑を建てたとある。
 東海道五十三次の旅の記録の「亀山―関」のところで芭蕉に触れたが、おさらいすると、松尾芭蕉は、正保元年(1644)に三重県上野市(伊賀上野)で生 まれました。本名は松尾宗房という。天和元年(1681)春、江戸の庵に門人からの贈り物「芭蕉の木(バナナの一種)」が植えられた。その後、その庵は 「芭蕉庵」と呼ばれるようになり、宗房はそれまでの桃青等の俳号のほかに『芭蕉』も俳号として使うようになるのだ。
芭蕉が、《行く春や鳥鳴き魚の目に泪》の句を残して、門人の曽良とともに"奥の細道"の旅に出たのが元禄2年(1689)芭蕉、3百年以上も前のことになる。このとき芭蕉46歳。
携帯電話が鳴る(ボクの受信音は「ウイリアムテル序曲」が流れるようにしてある)。去年結婚した末弟の次男(甥)に、男の子が生まれたとのeメールが入ってきた。
昨日、平泉で見たエンゼルトランペットがみごとに咲いている土産物店で、ソフトクリームを注文して「花を咲かせる秘訣」を聞いたところ、おかみさんがバカ に親切で、この花は挿し木でもつくと、ペットボトルに入れて2本(赤と白の花が咲くそうだ)も持たせてくれた。店の名は"いずみや"-成長の記録を写真に 撮って送らなければならないが、植えた(挿した)とたんにしおれてきた。
山形駅に引き返さずに仙山線で仙台に向かうために持っていると「山形ゆきはかもしかと衝突して20分遅れます」とのアナウンスがある。愉快な列車だ。ボク は仙台に向かうのだが、かもしかでもキツネでもぶつかってくれないかなと思う。列車は「面白山高原」(駅の名前―面白山という山がある)を過ぎると宮城県 に入る。仙台市の奥座敷「秋保温泉」はこの沿線にある。「愛子」(仙台市青葉区)がある。「あいし」と読む。敬宮愛子さまご誕生のときは、この駅は大騒ぎ したのだろうな。

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このページは、宝徳 健が2007年4月21日 04:41に書いたブログ記事です。

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