和歌

| コメント(0) | トラックバック(0)
 このシリーズは右のカテゴリー「和歌」に格納されています。

 「続拾遺集」におさめられている、藤原定家の歌です。

 神無月 くれやすき日の 色なれば 霜の下葉に 風もたまらず
 「日の色」の「色」は色彩というより気色、冬の陽射しの暮れやすいおもむきを詠んでいます。「霜の下葉」は、霜枯れの下葉。朝、草木の下葉に付いた霜が、日 の短さゆえなかなか融けず、葉を枯らしてしまうのですね。「風もたまらず」とは、かなりの数が散り落ちて、下葉がもはや風を吹き留めない、というこ と。......でも、こんなふうに意味を考えるよりも、この歌から滲んで来るイメージや風情がすごいですね。

 では、拙首です。

いつのまにか 夏追い越され すずしさが 人の衣を 一枚増やす

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/2900

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2011年10月 3日 06:28に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「中小企業白書解説」です。

次のブログ記事は「あのー、だからー、それでー(10月2日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。