不安との付き合い方

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 不安がどこから来るか、という原因の二つ目不安には一理ある」を一緒に学習しています。前回の続きです。
【不安のおかげで、最悪の結果になる可能性を考えなくてすむ】(という考え方)
 将来の恐ろしいことが起こらないように、不安であることで、その兆候に目を光らせるという考え方があります。先日書いたように、心配性の人は最悪の結果を想定して心配しますが、実際にしていることは、本当の最悪の事態の前に起こる、ありとあらゆる悪いことへの心配にすぎません。その根拠は「大惨事が起こる前のあらゆる些細なことに注意していれば、早目に予知できるので、その大惨事について、考えなくてすむ」というものです。

 ある歯医者さんは、自分の腕前が落ちたのではないかと心配し、患者が余やウをキャンセルしてきたり、空き時間ができたりするたびに不安になっていました。「なんだ、予約がほとんど入っていないじゃないか。収入も減ったし、やはり腕が落ちたのかな。いつも患者を回してくれる先生も、最近はほとんど回してくれない。この先生を昼食にでも誘った方がいいかな」

 という具合です。この歯医者さんは、一番恐ろしいことは想像しないようにしています。つまり、「完全に診療できなくて、破産してしまう」という想像です。だから、この歯医者さんは、予約のキャンセルという当面の問題に気持ちを集中しようとしています。その不安から目をそらし、キャンセルされない方法を考えようとしています。

 慢性の心配性の方々に、さまざまな出来事を経て、最悪の事態に至るストーリーを考えさせると、なかなか結末にたどり着きません。たいして最悪でもないことを思いつくか、その事態の前に起こる出来事をすべて列挙するだけです。これは大切なポイントで、慢性の心配性の人たちは、どんな些細なことでも、事前にキャッチして手を打つために、最も大切なことになかなか向き合おうとしません。そして、その不安を打破する機会を失っていきます。  つづく。

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このページは、宝徳 健が2012年1月18日 02:16に書いたブログ記事です。

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