水無月

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 今日から水無月ですね。
 6月30日には、全国の神社で夏越祓いの神事が行われます。この時に水無月というお菓子を食べる風習があります。
                         水無月

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 6月1日は「氷の節句」と言われています。室町時代には幕府や宮中で氷を取り寄せ、氷を口にして暑気払いをしました。でも、庶民は高価な氷を食べることができません。だから、氷に似た冷えたお菓子を食べました。

 春日大社の近くに氷室神社があります。氷の神様です。毎年五月に氷の祭りをします。下の写真のように氷の中に食べ物を入れて並べます。これがいくつもあるんですよ。びっくりしますね。




 昔の夏というのは、疫病などがはやりやすい、庶民にとっては、あまり好むことができない季節でした。でも、それを、独特の知恵で楽しいものに変えてしまう。日本人とはすごい民族ですね。アングロサクソンのものばかりをありがたがるのではなく、私たち日本人は、少しは、自分の国にすばらしさに眼を向けてみたらどうでしょうか?昔だったら誰でも知っていたことに。

今も残る 自然とともに 生きてきた 先人の知恵 民族の誇り

 万葉集です。昨日に引き続き、額田王の歌を紹介します。

熟田津(にきたつ)に 舟乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな

 高校時代の国語の教科書でこの歌に触れたときに、「なんと力強い歌なんだろう」と思いました。新羅遠征のために、軍を西へ進めるときの出発の歌だということを習った記憶があります。天皇は確か斉明天皇ではなかったか・・・。女帝です。舒明天皇の皇后が、舒明天皇没後、天皇に即位しました。この歌は斉明天皇の歌を額田王が代わって読んだという説もあります。

 学者にはそういうことは大切なのでしょうが、私たちには、そんなことより、これほど強い意志も和歌によって示すことができるのだということ学ぶことが大切です。

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このページは、宝徳 健が2012年6月 1日 05:24に書いたブログ記事です。

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