不安との付き合い方

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 昨日は、マインドフルネスを解説しました。「自分の立ち位置を知って」「具体的表現で話す」でしたね。
 自分の立ち意志を確認しないまま、たとえば、目標を達成しようとして、何か行動を起こしてもうまくいきません。自分がどこからスタートしているかわからないからです。これがノウハウやスキルでは人間が成長しない理由です。

 こういう話もあります。以前、致知で読んだと記憶しています。

 そうとばかりは言えないと思いますが、シベリア抑留から帰ってきた人の共通点は、抑留されているときに「今、ここ」に集中していたそうです。つまり、「早く日本に帰りたい」「妻や子に会いたい」とだけ思っていた人は、ほとんどが亡くなってしまったそうです。ものすごく酷な言い方だとはわかっていますが、「自分の立ち位置」が不明確だったのです。帰って来られた方々は「今日をこうやって生き抜こう」と考え、懸命に、具体的に生きたのだそうです。私の祖父も、抑留で亡くなりました。どうだったんだろうなあって、考えてしまいます。

 そうだ、こういう表現をする人もいます。「宝徳さん、本を読んでもちっとも頭に入りません」と。これも抽象的な表現ですね。自分でそう思い込み、どんどん、イラショナル・ビリーフを自分の中に積み重ねてしまいます。そして本を読まなくなります。

 さて、マインドフルネスで「自分の立ち位置を知り」「表現を具体的にした」後は、自分の足で、歩いていきます。パーソナル・エンパワーメントと言います。次回からそれを解説します。

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このページは、宝徳 健が2012年6月 5日 04:44に書いたブログ記事です。

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