野分

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 台風の事を野分といいます。
 野を分けるぐらい強い風が吹くということです。日本語は美しいですね。

 昨日は、台風が近畿地方を直撃するとのことでした。特に夕方ぐらいから急激にひどくなるとのことでした。

 15時から弊社事務所である経営者の方との打ち合わせが入っていたので、できるかどうかとても心配していました。でも、なんのことはない、台風はどこに行ったのかというぐらい、ひょうしぬけでした。ニュースでは、大げさすぎる警告が・・・。被害に遭った方もいらっしゃって不謹慎な言い方と思われるかもしれませんが、そういうことではなくて、必要以上の報道はいったいなんでしょう。

 話は変わりますが、私の子供の頃は、家に雨戸がありました。台風が来ると、雨戸が吹き飛ばないように、板に釘を打ちつけて固定したものです。我が家は、台風が来ると、親父は、家よりも会社が心配らしく、いつも、祖母、母で打ち付けていました。台風が来ると、停電になることも多かった。ろうそくは家庭の必需品でした。台風が来ている中、真っ暗な家の中でろうそくを点けます。なぜか、とてもワクワクした気持ちだったことを覚えています。家族の絆を子ども心に感じていたのでしょうね。

 あっ、そうだ野分は「のわき」と読みます。

ガタガタと 震える雨戸の 音を聞き 家族とともに 過ごした思ひ出

 では、シリーズの万葉集です。

香具山と 耳梨山と あひし時 立ちて見に来し 印南国原(いなみくにはら)

 香具山と耳梨山とが争ったとき、阿菩の大神がわざわざ見に来たという意味です。大和三山である香具山と耳梨山と畝傍山。畝傍山をめぐって香具山と耳梨山が争った故事です。山を疑似化する古代日本人のセンスは抜群ですね。

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このページは、宝徳 健が2012年6月20日 06:06に書いたブログ記事です。

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