どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 とにかく源氏物語は、登場人物さえ把握できれば大丈夫。こんな面白い小説はありません。ですから、この超初級篇では、最低限の登場人物の名前しか紹介していません。もう一度これまで登場人物を振り返ります。

藤壺:光源氏の生母 光源氏を産んだ後亡くなる
桐壺:帝の寵愛を受ける女性 藤壺にそっくりなので、光源氏が恋い焦がれます
葵:左大臣の娘 光源氏の正妻
頭(とう)の中将:左大臣の息子 葵とは兄弟 光源氏の親友
空蝉(うつせみ):不思議な魅力を持った女性
夕顔:光源氏の心をやすらぎに導いた女性。女の嫉妬によって亡くなってしまいます。
六畳の御息所(みやすどころ):光源氏の恋人。前皇太子夫人。気位が高いため光源氏は・・・。
紫:まだ子供。藤壺の姪にあたる

 さあ、昨日の続きです。なぞの女はどうだったのでしょうか?
 光源氏が、その女の顔を見ると、なんと無器量ではありませんか。鼻が象のように長く、その先が赤い。だから、この女性のことを「末摘花(すえつむはな:紅花)」と呼びます。

 長い顔で青白く、髪の長く見事なことを除けば何のとりえもありません。光源氏はがっかりして帰る途中、雨夜の品定めを重石出しました。

 でも、自分以外に、この姫君の顔を辛抱して付き合える男はいるだろうかと思い直し、この姫君の後援をしようと思いました。年の暮れに、律儀な末摘花の姫君から、古びた顔の赤らむような衣装が光源氏の下に届けられました。現時はそのお返しに、たくさんの衣類を届けさせました。 つづく。

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このページは、宝徳 健が2012年10月 2日 06:45に書いたブログ記事です。

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