メディアと官僚と政治家に騙されない経済学

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 もう、がまんなりません。安倍さんが日本経済の課題を解決しようとすると、財政規律がどうのこうの、長期金利がどうのこうのと、メディアと官僚と無知な政治家がのたまいます。メディアに騙されやすい国民がそれに騙されます。
 
 思い込みと勉強は違います。それに財務省は国内で言っているのと、海外向けに言っているのとではその内容がまったく違います。「誰が正しいかではなく、何が正しいか」です。日本はギリシャみたいには絶対になりえません。

 面白おかしく、わかりやすく経済学を解説しましょう。少しずつ。
 世界で一番日本のことが嫌いな国はアメリカであると、このブログで何度も申し上げました。では、日本のことが世界で一番大嫌いなメディアは何かご存知ですか? 朝日新聞? あんな幼稚な新聞社ではありません。ニューヨーク・タイムズです。この世から日本を抹殺したいがごとく、日本を批判・非難します。

 そのニューヨーク・タイムズの中でも、ポール・グルーマンという教授は、日本のことがもう、信じられないぐらい大嫌いした。

 そのグル―マンが最近、なぜか知りませんが、考え方を改めています。「なれるものなら日本のようになりたいものだ」と。あっ、そうだ。この人ノーベル経済学賞受賞者です。では、日本が大嫌いだったグル―マンがほめ始めた日本というのは、どんな日本なのでしょうか?

 2011年末の日本の対外資産負債残高は、253兆100億円です。日本政府や企業、個人が海外に保有する資産から、海外の国や企業や人が、日本に投資しているお金を差し引いたものです。

 経済というのは、お金の循環です(ヒトとモノの循環もある)。お金が余っている人のお金を、お金を必要としている人に回します。この対外資産負債残高は、日本の国内で、国や企業や個人などの経済主体がお互いにお金を融通し合っても、お金が余ってしまったので(使い切れなかったので)海外に回したというものです。

 この国内で使いきれない余剰金額は2011年末時点で世界一であり、これまで十二年間連続して、日本は世界一です。日本は世界一のお金持ちなのです。

 日本、支那、スイス、ロシア、香港は対外資産負債残高がプラスです。アメリカはダントツマイナス。カナダ、イギリス、イタリア、フタンスもマイナスです。

 二位の支那がどの程度かって? 日本の半分にかです。ざくっと100兆円と思っていただいて結構です。

 日本の財政が間もなく破たんするような報道がしょっちゅうありますが、なら、海外に貸しているお金を国内に戻せばいい。自分の財布の中身が苦しかったら、他人に貸すお金など出せません。日本がいなければ世界の国は資金繰りに困るのです。もし、日本の財政が破たんするなら、その前に、日本がお金を貸している国が破たんします。 日本は世界で一番経済破綻しにくい国なのです。

 なんでこんなことがわからないのだろう??? デメディアはなぜ、財務省と政治家の片棒を担いで、日本国民を陥れようとするのだろう??? 私には皆目見当がつきません。   つづく


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このページは、宝徳 健が2012年11月24日 04:51に書いたブログ記事です。

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