再 未来日本昔話

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 2010年1月28日掲載分です。
 今日の前置きは長くなるので、ああ、ここにこんな記事があったなあ、何かの時に参考にしようという程度で流してください。それよりも、後段の未来日本昔話をお読み下さい。

 最近、仏事に触れることが続きました。叔父の四十九日、そして、その時に泊まった姉の家の仏壇が浄土真宗西本願寺派、IWさんの会長のお通夜に参列しましたが、浄土真宗東本願寺派(真宗大谷派)でした。叔父は、曹洞宗です。般若心経に始まる仏事でした。

  私の家は浄土真宗東本願寺派です。母が亡くなった時、浄土真宗であることは分かっていたのですが、西本願寺派か東本願寺派かが誰にもわかりません。まあ、 分かりやすく言えば、豊臣秀吉が本願寺を保護し、それが西本願寺に、豊臣の世が終わったときに、徳川が対抗上保護した真宗が東本願寺なのです。

  母の葬儀の際に、父が「お西さんだ(西本願寺)」と言いました。その通り、進めて行くと、父の姉(私の伯母)がお通夜に来て「何を言ってるの。お東さん よ」と言いました。あとの祭りです。何が違うかって? まあ、厳格にはどちらでもいいのですが、仏壇の中の掛け軸が違うのです。浄土真宗では掛け軸が仏壇の中に三枚飾られます。お西さんの多くは(ほとんどは)「中央に阿弥陀如来」「右に親鸞聖人の絵」「左に蓮如上人の絵」が飾られます。お東さんは、中央の 阿弥陀如来は変わりませんが、「左に九字名号(南無不可思議光如来)」「右に十字名号(帰命尽無碍光如来)」の文字掛札が飾られます。

  九字名号とか十字名号とかは、どういう意味って?長くなるから簡単に。この他に六字名号があります。これは、有名な「南無阿弥陀仏」です。これは、自己都合を捨てて、阿弥陀如来に全ての身を投げ出しなさいという真宗の他力本願を顕した言葉です。この阿弥陀如来というのは、どの如来(仏)もかなわない力の光を持っています。その光は十二個あり、阿弥陀如来の十二光と呼ばれています。

無量光(むりょうこう):量的・時間的に無限の光
無辺光(むへんこう):偏らない光
無碍(礙)光(むげこう):障害する者がない光
無対光(むたいこう):比べるものがない光
光炎玉(こうえんぎょく):光の王者、やきつくす王者
清浄光(せいじょうこう):あらゆるものを清める光
歓喜光(かんきこう):喜びを与える光 時間の経過による色あせがない
智慧光(ちえこう):自分自身の本当の姿がみえる
不断光(ふだんこう):休みなく働く光
難思光(なんしこう):考えも及ばぬ光
無称光(むしょうこう):誉め言葉が見つからない光
超明光(ちょうめいこう):太陽や月でさえその輝きを失う光

 九字名号の「不可思議光」、十字名号の「無碍光」はこの十二光のそれぞれ、または組み合わせたことを顕しています。とにかく、阿弥陀如来は光の仏。どんな影をもつくらない、どんな悪事をも照らし出す如来です。

 さて、本題に。シリーズ未来日本昔話です。欧米の植民地支配のひどさを話し合っています。


「おばあちゃん、英国のインド支配以外の欧米のアジア諸国に対する植民地支配はどうだったの?」
「今日は、その話をしようね。オランダが三世紀半支配したインドネシアも共通語をも持たなかったの。母国語を失うとその国は骨抜きになるからね。大東亜戦争が終わったときも、GHQは日本語を廃止しようとしたのよ」

「えっ、そうなの?」
「そうよ。でもね、国民の中にある天皇陛下の存在があまりにも偉大だったの。だから、日本の文化を崩壊させると、暴動が起きるとGHQは考えたの。」
「天皇陛下って、ほんとうに偉大だね」
「かつての戦後日本人は誰も言わないけど、欧米人がはっきりと言っているわ。戦後の日本の復興は天皇の存在があったからだと」

「なんで日本人だけ知らなかったんだろう。日本の素晴らしさを」
「教育の荒廃さ。でもね、まさる、ここに凄い事実があるんだよ。日本軍が東南アジアに駐留する欧米軍と戦って、どんどん、アジアの民族を解放していったのね。 そして、インドネシアからオランダを追い出した日本は、ジャワ語を共通語に採用したの。学校も作ったの。そして、たった三年で定着させたの。オランダは日本が戦争で負けたときに、またインドネシアを支配しようとして戻ってきたの。でもね、オランダ支配のきには「反抗を知らなかった民が、戦後、オランダと 四年間も戦い抜いて独立を勝ち取ったのよ。これは、共通言語を持った民族意識の高まりからなの」

「へー。じゃあ、日本はよいことをしたんだ」
「当たり前じゃない。そりゃあ、中には暴力を振るう日本人もいたかもしれないけど、ほとんどがよいことをしたのよ」

「じゃあ、おばあちゃん、日本は戦争の時に、アジアの国と戦ったわけじゃないんだね」
「教科書はそんなうそを教えるけどね。アジアで、欧米と戦ったの。まさる、それにね、戦後インドネシアに残った日本兵で、オランダに対する独立戦争をインドネシアの人と戦った人はたくさんいるんだよ」
「へー、知らなかった」
「だから、インドネシアは今でも、日本のことが好きなのさ。なんで、戦後、日本は外国に対して戦争のことを謝ってばかりいるのか、インドネシアの国の人は理解できなかったの。あんなに素晴らしいことをしてくれたのに」

「そうなんだ。今日は、びっくりすることばかりだな。その他の国は?」
「英国はビルマも支配したの。その手際は植民地支配の集大成ともいえるのよ。ビルマは単一宗教単一民族の国家だったんだけど、英国はまず国王をインドに流して、国民の求心力を抜いたの」

「じゃあ、今の、つぶれた日本の天皇陛下を退位させたのと同じジャン」
「そ うね、日本の場合は、根強く天皇陛下を尊敬している文化があるから、国外には行かせなかったでどね。次に、インド人、華僑を送り込み、モン、カチンなどの 山岳民族をキリスト教化して軍、警察など治安機関に据えたの。単一民族国家は一瞬にして多民族多宗教国家に変貌して、この国の主だったビルマ族は、農奴に落とされたの」
「怖いね。こんなじゃ、日本は侵略国家だったなんていうのが・・・。欧米の侵略ってすさまじいね」

「アジアの人は 黄色人種だからね。人種差別さ。まだまだあるよ、英国は紙も統制したの。紙がないと、教育もできないし、意志伝達も難しくなるだろう。 これらを愚民化政策というのさ。こういうことによくもまあ、欧米国家っていうのは、情熱を注がれるよね。ある意味感心するわ。」
「ほんとうにひどい。当時はそういう状況だったんだね。じゃあ、アジアでただひとつ、欧米に対抗していた日本は大変だったんだね」

「よいところに気づいたわね。まさる。そうよ。そうなの。その時代背景を知らなくて現代の感覚で、当時を論じてもだめなの。だから、欧米各国は当時の情勢など、口にも出さないだろう。まあ、長くなるから、今日はこれまで。明日はフランスの悪政を紹介しようね」
「あの~、おばあちゃん・・・」

「わ かっているよ。おやつだよ。頭が良くても、やっぱりまだ10歳だね。今日のおやつは、パンにしたよ。お昼近いからね。飛騨高山にトランブルーというおいし いパン屋さんがあるんだけど、そこのパンだよ。たくさん買ったからたくさんお食べ。まさるの大好きなアイスティーも入れてあげよう」
「わーい。うれしいな~。いっただきま~す」

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このページは、宝徳 健が2013年5月19日 04:21に書いたブログ記事です。

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