伊勢の餅街道 1

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 JR東海の月刊誌「ひととき」 の記事に加筆しています。この本はとても素晴らしい。
 三重県の桑名から伊勢に至る参宮街道は、東海道、伊勢別街道、伊賀街道、熊野街道、伊勢本街道など多数の街道とつながっています。宿場町や追分、海からの渡し船などには茶店が軒を連ね、名物の餅を競って旅人達を迎えました。腹持ちの良い甘い餅を食べてほっと一息、疲れを癒してさらに神宮を目指しました。人々の呼んだ名前が「餅街道」です。

 まずは「なが餅」です。

 小学校四年生の時だったかなあ。「東海道中膝栗毛」を読みました。弥次さん喜多さんが饅頭の食べ比べをしているとこで、やたら饅頭が食べたくなったのを覚えています。食べ比べの場所が、日永の追分(四日市)です。追分というのは、道が二つに分かれるところを言います。よい名前の付け方ですね。我が國は、言葉を創造する天才です。

 サラリーマン時代、二年間名古屋に赴任しました。その時、初めて、このなが餅を食べました。「おいしいなあ」と思いました。笹井屋さんが有名ですね。

 羽二重餅用のもち米をついた餅皮に、銅釜で炊いた小豆餡を包み、鉄板で香ばしく焼き上げます。

 細長い餅です。こういう餅を見たのは初めてでした。薄いからちょっと懐へ入れることもできます。旅人の事を考えた携帯用なのでしょう。あ~、食いたくなってきた。

 旅に出たいな~。本を持って、ゆっくり旅をして、歴史の名所旧跡を訪ね歩く。おっと、またサボり癖が出てきた。

神宮を 目指す途中で 一休み なが餅食し さあ出発だ

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このページは、宝徳 健が2013年6月26日 04:31に書いたブログ記事です。

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