自重を知るべし

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 佐藤一斎先生の「言志四録」です。

「意志重し。故に動かず。根深し。故に抜けず。人は當(当:まさ)に自重を知るべし。
「石は重いから動かない。大木は根が深く張つてゐるから抜けない。人もこれと同じやうに自らを重くし、他によつて軽々しく動かされないやうに、工夫を積むべきである」

 近江聖人中江藤樹にも以下の言葉があります。

「順境に居ても安んじ、逆境に居ても安んじ、担蕩々(たんとうとう)として苦しめる処なし。これを眞樂といふなり。萬(よろず)の苦を離れて、この眞樂を得るを學問の目あてとする」

 いい言葉ですね~。

 宇佐美の親父さんとお付き合いさせていただいていた頃、いつも思つてゐました。「この人には怖いものはないのだらうか」と、どんなに忙しくても、会社に居る時も出張の時も、いつも同じやうにされてゐました。すごいな~、といつも思つてゐました。

 「宝徳なあ、お金があるときに贅沢をしてはいかん、お金がないときに節約してはいかん。長子が良い時にがんばつて、調子が惡ひときに何もしない。これもいかん。いつも同じやうにやれ」と教へて頂きました。

 まだ、出来ていません。何をやつてゐるんだか。親父さん、ごめんなさい。これでは、天國にいつたときに、逢つてもらへませんね。

 えっ?誰?「天國に行くつもりか?」つて云つているのは(笑)。

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このページは、宝徳 健が2014年4月30日 07:17に書いたブログ記事です。

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