素行

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 佐藤一斎先生の「言志四録」からです。

「今日(こんにち)の貧賤に、素行する能(あた)はずんば、乃(すなは)ち他日の富貴に必ず驕泰(きょうたい)せん。今日の富貴に、素行する能わずんば、乃ち他日の患難に必ず狼狽せん」
「現在の自分が貧賤の境遇にあり、その貧賤を自覺し安んじて道を行つてゆくことが出來なければ、他日富貴を得た時、必ず傲りたかぶるであらう。今日の富貴の状態にあつて、それを自覺し安んじて道を行つてゆくことが出來ないならば、他日心配事や困難なことに出逢つた場合に、必ず慌てて処置出來ないであらう」

 「順境にて悲觀し、逆境にて樂觀す」「敗事は多く得意のときにより、成功は常に苦辛の日に在る」ですね。

 易經の潜龍、亢龍も同じです。眞理は太古の昔から變はつてゐないのですね。

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このページは、宝徳 健が2014年8月 6日 04:02に書いたブログ記事です。

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