乃東生

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 今は、冬至ですね。一月四日まで。一年で最も昼が短い日です。古代ではこの日が年の始まりとされてゐました。

 そして、七十二候 六十二候 冬至 初候 「乃東生」です。「なつかれぐさしょうず」と讀みます。夏枯草が芽を出す頃です。

※ブログのはいりが惡いな~。朝の樂しみが奪はれてしまつてゐます。
 乃東とは、「夏枯草(かこそう)」のことで、「夏枯草」は、漢方薬に使われる紫蘇科の「靫草(うつぼくさ)」の漢名です。冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に枯れることからこの名前が付けられました。

 この枯れて茶色くなった花穂は、漢方薬に用ひられます。この生薬には利尿、消炎作用があり、腫物、浮腫、腎臓炎、膀胱炎などに用ひられます。和名の「靫草(うつぼくさ)」は、花序の形が、矢を入れる靫に似ていることから付けられました。

 冬至の日は「死に一番近い日」と言はれ、その厄(やく)を払ふためにからだを温める慣わしとして、「とうじ」にかけて「湯治」として生まれたのが柚子湯であり、野菜の少ない季節の食べ物として、冬至粥(小豆粥)や南瓜(かぼちゃ)を食べるやうに習慣づけられました。これらは、太陽の惠みが最も少ない時期の 健康維持の秘訣です。

 冬至梅は、冬至の頃白い花を咲かせる梅の一種です。寒さが嚴しくなり花がすつかり姿を消したなかで咲く、可憐な早咲きの冬至梅は、人々の心をなごませますね。

 初茜といふ美しい言葉もあります。初日の出が出る前の空が明るく輝く様子をいひます。旧暦ではまだ先ですが、新暦ではもうすぐお正月ですね。

 我が國は美しい。

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このページは、宝徳 健が2014年12月24日 06:11に書いたブログ記事です。

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